暑さが増し、強烈な日差しが待ち受ける日本の夏。
暑さだけではなく紫外線対策も重要なポイントです。
この記事では、屋外での熱中症対策編として、愛犬と一緒に散歩するときに欠かせないアイテムや T.P.O. を踏まえた暑さ対策を紹介。
夏のお出かけ時間を安全かつ有意義に過ごす方法をご紹介します。
犬と共に過ごす時間は、絆を深める貴重な瞬間。是非最後まで読んで参考にしてくださいね。
1. 夏の外出に欠かせない愛犬のためのクールギア
夏は愛犬も暑さ対策が肝心。涼しさをキープする定番アイテムとしてクールマットや冷却バンダナなどが大活躍します。この章では、暑い日々を快適に過ごすためのおすすめアイテムをご紹介します。
1-1. クールマット
お出かけ用のアイテムとは異なりますが、外出から戻り、体温が高い状態の場合、外出アイテムとセットでクールマットを準備しておくことは暑さ対策のおすすめです。
クールマットは、生地自体が冷たく感じる接触冷感クールマットが主流。繊維素材によってひんやり度は様々です。
触れるだけで涼しさを感じることができますので、高くなった愛犬の体温を下げる効果も高く快適な休息をサポートします。
ペット用のクールマットは値が張るものが多いので、代用品として接触冷感の枕カバー もおすすめです。
1-2. 犬用クールネックバンダナ
クールネックバンダナは文字通り首に巻いて使用するアイテムです。
水に浸すか、冷凍してから装着することで、首回りを冷やしてくれますので、夏のお散歩には欠かせませんよね。
体温調節が難しい犬にとって、涼しさを与える重要なアイテム。
最近は、犬用のクールバンダナもおしゃれなデザインが増えたので、飼い主さんも一緒にコーディネートを楽しめるアイテムになりました。
長時間冷感が持続する保冷剤用のポケットが付いたクールネックバンダナもあります。
2. お散歩時の日差し対策
犬の暑さ対策の中でお散歩は最も注意すべき時間です。お散歩を楽しむためには飼い主さん本人だけではなく、犬の日差し対策もが欠かせません。
紫外線や暑さからくるリスクを軽減し、愛犬とのお出かけを安心して楽しむために代表的なアイテムを2つ紹介します。
2-1. 日除け帽子
ペット用に日除け用の帽子を着用している飼い主は、まだ少数派。
とはいえ、人が着用する帽子同様に日差しを遮り、直射日光から愛犬の目や耳、顔の皮膚を保護します。ペットの夏のお出かけに活用することで、紫外線からくる目のトラブルや皮膚の被害を軽減します。
犬のサイズに合わせて調整可能な帽子やキャップがあり、多くの場合、耳や首元もカバーできるデザインなのはうれしいですよね。
何はともあれ、ペット用の帽子はかわいいですし、夏の犬の散歩では、暑さ対策としてだけではなくペットの夏服とのおしゃれなコーディネートも楽しむことができます。
2-2. 犬も夏服で紫外線対策
帽子と一緒に欠かせないのがクールジャケットです。
犬の皮膚は日焼けや紫外線ダメージに弱いため、UVカット加工のドッグウェアは帽子と併用し日焼け対策としておすすめです。
特に、白いコート(被毛)の犬は夏の日差しに要注意!
というのも、一般的に白い被毛は皮膚が薄く紫外線からの保護する色素が少ないため。色素の少ない皮膚は紫外線に対する防御が弱く日焼けや皮膚ダメージのリスクが高まるので、白いコートの犬ほど、夏はガードを固めたほうが良いのです。
お散歩好きの犬も、日光を浴びる時間が長くなりますので、紫外線対策は欠かせません。
犬用の夏服もまた紫外線対策以外に暑さ対策として活躍します。最近の夏服は機能性素材を使用したものが多数販売、デザインも多彩です。
犬の夏服には濡らして着用、サラッとした着心地の接触冷感タイプもあれば、保冷剤併用で涼しさを長時間キープするタイプまで揃っていますので好みに合った犬の夏服は見つかりやすいのでは?
保冷剤は重量があるので、小型犬の洋服は濡らすタイプをおすすめします。
3. お散歩中の水分補給グッズ
さて、日差し、紫外線対策の次に検討しなければならないのは、水分補給ですね。
外出時の適切な水分補給は、熱中症や脱水を予防、夏を乗り切るために適切な水分摂取が欠かせません。
ここでは、水分補給に役立つグッズと水分補給の重要性について考えてみましょう。
3-1. 携帯用水筒を準備
水分補給のアイテムとしてまず挙げられるのは、携帯用の水筒ですよね。
散歩や外出時に便利な水筒は、愛犬にいつでも水を提供できる優れたアイテムです。
人が持ち歩く水筒でも全く問題ありませんが、犬用の水筒は、飲む量を考慮してデザインされており、一般的に小さな容量でコンパクト。
手軽に持ち運べるサイズ感が特徴です。
また飼い主が簡単に持ち運びできるように工夫されています。ベルトやフックでリードやバッグに取り付けられる仕様になっているものも多く、手軽に使用できます。
さらに耐久性も。噛んでもすぐに破損しない丈夫さを備えた水筒になっていたり、清潔さ確保するために分解し易かったり洗いやすい設計になっているのも特徴です。
構造上犬が舌で水を舐めやすいような形状や角度に工夫されたものもあるようです。
3-2. アイスボールのおもちゃ
犬の暑さ対策室内編で少し触れたアイスボール。
アイスボール付きのおもちゃは、コングのように食べ物を入れて冷凍し、犬が遊びながらおやつを取ることができる夏向きのアイテム。
遊びと涼しさを同時に楽しむことができるアイスボールは、暑い日でもアクティブに愛犬とひんやり感を体験することが可能。
室内でアイスボールを使用すると、溶けたときに床が濡れる心配がありますが、外なら水分補給しながらクールダウンできます。
犬は人とは異なり、体温調節が苦手。外出中は暑さからくる熱中症や熱射病のリスクが高まります。
こうした状況を避けるために、適切なクールギアを活用して涼しさをキープすることが大切です。
4. T.P.O.をふまえた熱中症対策
4-1. 散歩時間を限定する
夏の暑い日、暑い時間に犬を散歩に連れて出る飼い主は、常識的にいませんが、よくあるケースが、夕方に日が落ちてきた頃お散歩に出かけるケース。
日が傾いた時間でも気温が高いアスファルトからは、照り返しの熱が放出されており、体高の低い犬にとって過酷です。
サーモカメラでは、子供がアスファルトから受ける輻射熱問題になりますが、犬の場合は、より地面に接近しているため同等又はそれ以上の輻射熱を受ける点に注意してくださいね。
4-2. 暑い中でのエクササイズを避ける
愛犬の夏バテ対策のひとつが体力増強。
体力を付けるためにエクササイズをする飼い主もたくさんいますが、高温多湿の日本の夏は、犬が熱をため込み放出しにくい環境です。
休憩を取りながらの運動でも、犬の場合はクールダウンにも時間がかかります。
夏に散歩や運動させる場合は、涼しい時間帯、涼しい日に重点的に。さらに短時間で切り上げる、といったことも必要です。
犬が暑がる様子をみせたら、濡れたタオルでからだを拭き、うちわで扇ぐなどクールダウンに努めるてくださいね。
4-3. 小まめな休息
夏に限ったことでは洗いませんが、散歩する際は、小まめな休息が不可欠。無理のないペースを守ることが大切です。
夏のお散歩は、さらに暑さ体調に影響を及ぼします。
暑さや疲れを感じる愛犬の様子を注意深く観察し、無理に歩かせようとせず愛犬の体調管理を最優先に考えましょう。
4-4. 涼しい場所を選んで歩く
夏の道路は熱を溜めているので、触って地面の温度が下がったことを確認してからお出かけする、というのはお約束ですよね。
朝の散歩でも、日差しが強いことがありますが、意外と日影は温度が上昇していないのです。早朝なら日陰を選ぶことで直射日光を避けながら愛犬との快適な散歩を楽しむことができますよ。
日が沈んでからの散歩も道路は要注意ですが、夕方、日陰だった歩道側や芝生を選んで歩くことで、輻射熱も穏やかです。
4-5. お出かけは涼しい場所に
夏は、遠まわりしても涼しく感じられる場所を散歩コースにするのは、犬の熱中症対策のひとつ。
日影が多く風通しの良い場所は、輻射熱も少なく、通り抜ける風は、体温を下げる効果があるので、おすすめのお散歩コースです。
とはいえ、目的地まで過酷な日なたが続く場合は、輻射熱のある道を散歩するよりもキャリーや自転車などで運ぶのも熱中症対策に。
5. プールを利用する
暑い夏は、犬もプールでからだ全体をクールダウンするのは最も効果的な暑さ対策ですよね。郊外のドッグランには、犬用のプールが併設されたところもあり、飼い主さんのレジャーも兼ねて遠くから訪問する方が大勢いるようです。
より手軽に!という方には、庭にプールを設置するという方法も。犬も楽しめる大きめのビニールプールなら家族全員で楽しめそうです。
プールとはいえ、注意点もあります。プールを利用するときには、必ず飼い主さんの監視の下で。
プールでも長時間直射日光にさらされる点は要注意。できればプールは日陰を作ってセッティング。
犬は必ずしも泳ぎが得意とは限りません。
泳ぎが苦手な犬もいるので、特に初めてプールで遊ぶ際は、安全のために、いざという時に飼い主さんが持ち上げられる取っ手が付いたライフジャケットの着用をおすすめします。
夢中になり過ぎて休憩するのを忘れないように。水分補給をしながらプールを楽しんでくださいね。
プールで遊んだ後は、愛犬もお昼寝の時間です。
6. まとめ
いかがでしたか。屋外で熱中症にかかるリスクは室内の比ではありません。愛犬と快適なお散歩を楽しむために、お散歩の装備をしっかり整えて暑さと紫外線対策を!
絶えず犬の様子を観察しながら行動することが大切です。