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犬の首輪 vsハーネス、迷ったときの選択肢は?使い分けガイドと選び方のポイント

投稿日: カテゴリー 犬 リード 首輪

新しい飼い主や犬を飼い始めた人にとって、首輪とハーネスのどちらを選ぶべきか迷うドッグアイテムですよね。その一因は、両者の使い方に類似点があるためかもしれません。

犬を散歩させる際、どちらも犬に装着し、リードでつないでコントロール、安全に運動させるために使用されるアイテムです。

このような共通点が、「使い方が似ているから、どちらでも問題ないのでは?」と考えてしまう一因かもしれませんが、両者の選択に差異がないわけではありません。

この記事では、使い方が似ているからこそ、迷いを払しょくし両者の違いを分かりやすく解説します。

1. 首輪とハーネス、用途の違いを理解しよう

首輪 ハーネスには、それぞれ異なる利点や用途が存在します。飼い主さんは、犬の個性や状況に応じて適切な選択をすることが重要です。

首輪とハーネス大きな違いを一言で説明すると、首輪が個体情報を提供しアクセサリーとしてコート(毛並み)の美しさを強調するなど、愛犬のアイデンティティーを明確にするという役割にウエイトがおかれますが、ハーネスは引っ張りに対して操作性を向上させ制御しやすくすることに重点が置かれています。

とはいえ、どちらもリードをつないで犬の安全を確保しコントロールするという大切な役割を担っていますので、通常のお散歩ではどちらを優先するということなく類似の活用になるのですね。

飼い主さんは、首輪とハーネスそれぞれが持つ特性や違いを理解することで、より柔軟なトレーニングに生かすことができます。

ここからは、新しい飼い主さんや既存の飼い主さんが、どちらを選ぶべきか迷ったときに選択する手掛かりについて、具体的にハーネスと首輪それぞれを解説します。

2. 首輪の特徴

首輪の利点は大きく3つあります。

まず最初に、識別タグの付着です。首輪は、最低限度のコーディネートで犬の識別情報や連絡先のタグを取り付ける手段として利用されます。

今では動物愛護管理法という規則でマイクロチップの装着が飼い主に義務付けられていますが、からだに埋め込まれたマイクロチップは一見してもわかりません。

万が一、迷子になった場合でも首輪が付いていることで飼い犬であることが一目でわかり、他人が犬を見つけたときにも飼い主に連絡を取りやすくなるのは、首輪の利点です。獣医の診察や公共の場所でも犬の識別に役立ちます。

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職人さんのハンドメイド、名入れサービス付きの本革製首輪。ゴールドの留め具が高級感のあるサドルレザーにマッチ! sources: ozzie@rakuten

二番目は、ハーネスに比べて扱いやすい点。散歩中に犬と並んで歩いたり(リーダーウォークやヒールウォークといいます)安全を確保するため犬を引き寄せるのに使用されます。装着に慣れが必要なハーネスとは異なり首輪の場合はワンタッチです。

リーダーウォーク トレーニング 訓練
リーダーウォークは飼い主さんの左を歩く訓練。ただし、右側歩行の日本では、道路を歩く際は右・左にこだわらず犬の安全が確保できる側を歩かせるようにしましょう。

三番目としては、あえて直接コマンドを伝えるトレーニングに使用するケースにも用いられます。首輪は、ピンポイントで飼い主さんとつながっており、飼い主さんの指示がリードを通じてダイレクトに伝わります。そのため、他の犬や人から飼い主さんの方に注意を向けさせるトレーニング(コマンドの習得)としても使用されることがあります。

付加的な役割はとして、首輪は犬の個性を表現するため、またおしゃれを楽しむアクセサリーとしても利用されます。おしゃれな首輪は、ワンポイントとして愛犬をより引き立たせ、飼い主と犬の絆を強めることができます。

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表面は人気のパステルカラーに染めた本革の首輪でおしゃれに。本体に直接名入れしない場合は、オプションで付けるタイプ。 sources: teruberu@rakuten

犬用首輪の適切な利用方法まとめ
・基本のしつけを身に付けさせるとき
・ある程度トレーニングが終了したあとの散歩への装着で。
・識別情報として。さらにアイデンティティーを明確にし、アクセサリーとして愛犬をより引き立たせたい場合。

一方でハーネスにも主要な役割があります。

3. ハーネスの特徴

ハーネスの最も優れた点は、引っ張りを分散すること。ハーネスは、犬の胴体全体に力を分散するため、首輪と比べて引っ張りによる負担を軽減します。

特に大型犬や力の強い犬、引っ張り癖のある犬には、首輪よりも力が均等に分散されるため、飼い主さんにとっても犬にとってもハーネスを装着するメリットが生まれます。

引っ張る力が分散するハーネスだからこそ、犬ぞりをはじめとした使役犬にはなくてはならない装具です。

ハーネスは引っ張りの制御に優れており、子犬のトレーニングや引っ張り癖のある犬のコントロールに役立ちます。犬が前に進む力を均等に分散するため、飼い主が犬の動きを制御しやすくなります
つまり犬の制御がしやすく、飼い主のコマンドに従うトレーニングやしつけに適しています。

首輪に類似しますが、犬を飼い始めて日が浅い飼い主さんには、全般的なしつけのトレーニングには、ハーネスで!ある程度コントロール方法を習得したら、さらにコマンドを習得させる第二段階として首輪をおすすめします。

一方で、特に小型犬や気道の問題を抱える犬にとって、ハーネスは首輪より安全性が高いといえます。

首輪は引っ張ることにより気道に負担をかける可能性がありますが、ハーネスは胴体全体に力が分散されるため、気道への負担を軽減します。

つまりハーネスの着用によって飼い主さんはコントロールが容易になるだけではなく、犬にとっても飼い主さんにコントロールされる際の首への負担が軽くなるのが利点です。

ハーネス装着で引っ張り加減を習得することも、最初にハーネスがおすすめの理由です。

ハーネスは、散歩中も犬をコントロールしやすく、引っ張りをコントロールしやすいので、トレーニング中の犬や引っ張り癖のある犬にとって優れた選択肢。とはいえ、数か所で支えるハーネスは、犬の動きを妨げない適性サイズとフィット感が重要です。

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ハーネスのサイズは超重要!抜けにくく、着け心地がよく、運動の妨げにならないない仕様であることが理想。 sources: suzukoubou@rakuten

続いて、犬を飼い始めたばかりの方向けに、別の観点から選択肢を見ていきましょう。

4. 子犬を飼い始めたばかりの飼い主さんにおすすめなのは?

犬を飼い始めた飼い主さんにおすすめするのは、首輪 ハーネス おすすめはどちらでしょうか。。

4-1. 子犬や犬の扱いに不慣れならハーネスがおすすめ

子犬や新しい犬など、飼い主との関係が希薄な犬は、新しい飼い主さんのコマンドを無視し自分勝手に進もうとします。

これが、しばしば引っ張り癖につながり、慣れない飼い主さんは、引っ張り対処に苦労することがあるのです。

では、どれぐらいの強さで引っ張りを制御すべきか、こころ優しい飼い主さんは引き寄せるときに引っ張り過ぎてはいないかと心配しがちですよね。

ハーネスは、胴輪と言われるように首だけではなく前足をはさむようにからだ全体でコントロールする仕様です。引っ張る力が分散しやすく、飼い主さんもコントロールが容易です。トレーニングの初期段階で犬の行動を制御するのに役立ちます。

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からだを覆う部分が広範囲のハーネスは着心地のよいソフト素材、メッシュ素材が人気です。 sources: dogskip@rakuten

安全性に関してもハーネスに優位性があります。

子犬や小型犬の場合、リード一点でコントロールする首輪は、引っ張りを制御する際に気道への負担が大きくなります。
一方で、ハーネスは飼い主が制御するときも胴体全体に力を分散するため、気道への負担を軽減します。

主従関係が希薄な段階において、犬は、自分の思うままに動こうとし、引っ張り癖につながるのは先ほどの説明通りです。ハーネスは、子犬や新しい犬の引っ張り癖の対処により適した選択となります。

不安やトラウマを抱えた保護犬などの場合、飼い主が数回にわたって変わっていることもあります。主従関係を築くには時間を要し、引っ張り癖がある犬も多いこととから、首輪より力が分散するハーネスをおすすめします。

4-2. 首輪とハーネス両方を揃えるのもおすすめ

ハーネス首輪それぞれ異なった役目があることは、前章で説明した通りです。

首輪には、タグや識別情報の付着、アクセサリーとしての犬のアイデンティティー形成に、一方、ハーネスは引っ張りコントロールやトレーニングに適しています。

したがって、首輪 ハーネスの両方を揃えることで、異なる状況や目的に応じて使い分けることができるようになり、トレーニングやしつけにも応用することが可能です。

一般的には、犬を初めて飼う方にとって、まずはハーネスを選ぶことが良い選択と言えます。その後、予算的に余裕があれば首輪も検討してみると良いかもしれません。

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ハーネスをおしゃれにコーディネートするならリードもセットで。 sources: RADICA@rakuten

5. ハーネスと首輪を併用してトレーニング!

首輪とハーネスを一緒に揃えるメリットはトレーニングでも得ることができます。具体的な利点は次の3つ。

5-1. 基本トレーニング

子犬の基本的なトレーニングは、ハーネスを使用した引っ張り癖のコントロールです。
引っ張り癖を持つ子犬のケースでは、ハーネスで徐々にその癖を改善させるトレーニングを実施できます。

一方で、首輪は今後装着するための事前の慣れ習得的な活用方法で。子犬の場合は、普段使いがハーネスで、サブ・トレーニングとして首輪がおすすめです。

 

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リードをつなぐDカンと一緒に、手前には飼い主さんんが直接ハーネスをつかむことができるハンドルが付いたモデル。 sources: karudog@rakuten

5-2. 散歩の段階的なトレーニング

子犬や新しい犬にとって、ご近所を飼い主さんと一緒に歩き回る散歩は新しい環境や刺激との出会いですよね。

初めはハーネスを使って引っ張りをコントロールしながら徐々に慣れさせ、その後、首輪を追加して散歩のスキルを磨くといった活用方法がおすすめです。

これにより、引っ張りを改善しながら、同時に飼い主さんも首輪の使い方を徐々にマスターしていくことができます。

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ハーネスのトレーニングを終えたらより訓練効果の高いハーフチョークの首輪も選択肢。sources: anotherselect@rakuten

5-3. 社会化トレーニング

犬の社会化は犬と人間が同じコミュニティーで生活するうえで不可欠な要素。

ハーネスを使って犬が新しい人や犬と出会う際の興奮や引っ張りをコントロールし、人社会で「しても良いこと・悪いこと」の分別を教えていくことになります。

一方、首輪は、行動を制御しワンポイントのコーディネートで犬本来の毛並みの美しさやスタイルを惹きたてるといったアイデンティティーの確立でも一翼を担います。

共に、出会いが増す環境で興奮や不安を抑えながら社会化トレーニングを進めるアイテム。特にハーネスは訓練初期段階で、犬が成長し訓練が進行するにつれ、首輪を使ったコントロールに切り替えることもおすすめの活用方法です。

これにより、飼い主さんのコマンドは、装着する器具にかかわらず適応し、適切なマナーを身に付けるトレーニングが行えます。

6. まとめ

犬のトレーニングと安全性を考えた際、首輪とハーネスはそれぞれ独自のメリットを持っています。

首輪は識別やアイデンティティー確立、さらにしつけの仕上げに、ハーネスは引っ張りコントロールと安全性に優れているので、しつけの初期段階でおすすめです。

理想は、どちらかを揃えるということではなく、適切な使い方と状況に合わせて首輪とハーネスを併用し、犬の健康と快適なトレーニングを実施してみてはいかがでしょうか。

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