癒しを求めて猫を飼う一人暮らしが増え、猫のための部屋作りを始めた飼い主が増えています。
猫と住み始めたら、猫のためのレイアウトを考えるのは自然の成り行き。とはいえ、猫のための部屋を考える時、何から始めるべきか、どのようなレイアウトが好ましいのかわからない方も大勢います。
特に、一人暮らしで、猫と1Kやワンルームなどの狭い部屋に住んでいる場合、限られたスペースを猫とどのようにシェアすべきか考えなければなりません。
この記事では、これから猫を飼いたい一人暮らしの人、猫を飼い始めてこれから猫部屋に改修したいと思っている人、猫のための部屋のレイアウトで迷っている人向けに、猫も飼い主も快適に過ごせる猫部屋の作り方について丁寧に解説しました。
狭い部屋でもポイントを押さえながら猫部屋作りを実践すれば、充実した猫ライフを送ることができます。是非最後まで読んで参考にしてくださいね。
1. 狭くても可能な猫部屋
猫を迎えて間もない時期、突然鳴き始めたりダッシュする猫。
初めて猫と暮らす飼い主は戸惑うばかりですよね。
もしかすると、突然の謎めいた行動の原因はストレスにあるかもしれないのです。
猫のストレスの原因は、レイアウトだけではありませんが、猫部屋の住環境を整えることは、ストレスフリーの第一歩。
猫のメンタルまで考慮した部屋作りをおすすめします。
猫部屋も広いに越したことはありませんが、ワンルームや1Kなど狭い部屋でも猫のための部屋作りは可能です。
2. 猫目線での猫部屋
2-1. 高さを意識した部屋作り
ネズミから食料を守るためにペットになったといわれる猫が、家猫として人と一緒に暮らす前は、野生で生活していました。
野生で生活していた時から猫は跳躍力に優れ、木登りが得意だったといわれます。
猫が遠くまで見渡せる木の上や丘の上など高いところに登るのは、生まれつき身体能力が高いことが理由ですが、家猫の祖先と言われるリビアヤマネコが、木に生息するリスなどのげっ歯類や昆虫などを捕食していたからかもしれません。
そんな猫の習性だからこそ、広さより高さを重視!
猫を飼うには広さに不安がある一人暮らしのシングルルームでも省スペースで十分コーディネート可能です。
・キャットタワーで高低差を活かす。


高さを意識した部屋のレイアウトを決めるのに役立つのは、キャットタワーですね。
キャットタワーもさまざま。広い部屋に設置する場合、据え置きタイプの大型キャットタワーなら、隠れ家、ベッドやハンモックが「All-in-One」の作りになっていることが多く、猫部屋おすすめのレイアウト。
賃貸でワンルームや1Kといった狭い部屋で猫と住む場合、高さを意識した部屋作りでは突っ張りタイプのスリムキャットタワーがおすすめです。
スリムタイプを選んで最も注意しなければならないのは安定性です。ベースが小さめのスリムタイプの据え置きキャットタワーは、十分な安定性が保たれているかを最重要ポイント。
据え置きタイプのキャットタワーは、高ければ高いほど勢いよく駆け上がったときに揺れも大きくなりますので、低めのものを選びましょう。
ワンルームに置く場合、低層ならキャットタワーも威圧感なく置ける点はメリットと言えます。
ポイントは、
突っ張りタイプのキャットタワーを選ぶときには、設置予定の部屋がメーカー推奨の天井高であるのを確認することはもちろんですが、突っ張り用が使用できる頑丈な天井になっているかを確認しなければなりません。
一方、コンパクトで据え置き型も一人暮らしの飼い主さんには選択肢のひとつです。突っ張りたくない(威圧感を抑えたい)と思っているなら1メートル以下のキャットタワー。事務机が70センチぐらいですので、高さもあり椅子の背もたれ程度なら威圧感がありませんよね。
猫をひと部屋で飼う場合、高さと、ある程度の機能を求めるならシンプルな省スペースの突っ張りタイプ。高さを抑えたい場合は、猫タワーもコンパクトな据え置きタイプという2択になりそうです。
・猫家具を活用する
ここ数年で、猫家具というものが多く出回るようになりました。
猫家具とは、猫との共有家具なので、ひと部屋で猫を飼う場合でもスペースを有効活用できます。


本棚に動線を設けて上まで登れるようにした猫家具や、収納ラックの中に猫道をデザインし、床からラックの中を通り屋上まで登れるようにした、キャットタワー機能を兼ね備えた収納ラックもあります。
飼い主と一緒に猫が利用する共有家具なので、上手く活用すれば、一石二鳥です。
下の写真のような階段状のシェルフもキャットタワーのひとつ。最上部が床から175cmなので、かなりの高さがあります。


幅広の壁立て掛け型の猫家具は上下で支えるので安定性はピカ一です。
押入れの横の壁に設置して天袋を少し開けておけば、天袋への猫道に。
使いにくい天袋を有効活用することができます。
棚に観葉植物を置けば、グリーン豊かなお部屋に代わりますし、フォトフレームや小物置き場にも。
ただし、猫の通り路は残しておいてくださいね。
猫家具といっても利用方法はアイディア次第。特に、ひと部屋だけの限られたスペースを有効活用するのに猫家具は利用価値大です。
賃貸など狭い部屋を猫部屋にする時、高さを意識した猫家具をレイアウトすれば、キャットタワーがなくても猫のための部屋になります。取捨選択でスペースを上手く利用しましょう。
今、部屋にある家具が高さのあるものなら、キャットタワーに改修したり、新たに購入した猫家具と合わせてキャットウォークを自作するといった考え方もあります。
2-2. 隠れ家
猫部屋を作るときに高さを考えたレイアウトは必要ですが、それだけでは十分ではありません。
猫はちょっとした物音にも敏感に反応します。猫のための部屋作りをするのであれば、猫が少しでも不安を感じた際に身を隠せる避難所も必要です。最も望ましい隠れ隠れ家は、猫が潜める暗い場所です。
とはいえ、限られた居住スペースに改めて隠れ家を設けることができるのは少数派ですよね。
すぐに隠れ家として利用できる場所に、クローゼットや押入れがあります。
・クローゼット・押入れを猫部屋にする
ノラ猫は、道や公園の空き地を横切るとき以外、あまり人目に付かない路地や縁の下、草むらなどで多くの時間を過ごします。

猫にとって、押入れのような人目に付かない暗い場所は、猫部屋にピッタリ。猫が丸くなって休める少し深めの段ボールを準備し、クッションやタオルを置いてあげると居心地良く過ごすことができます。
猫にとってクローゼットや押入れは、避難場所として利用する以外に、落ち着いて休める場所。一方、飼い主にとっても、普段の生活空間を犠牲にすることなく使える場所です。お金をかけずに心地よい空間を猫に提供できますので、使わない手はありません。
一度、押入れなどを猫部屋として設けたら常時少し開けておくようにすることを忘れないでくださいね。ちなみに、扉を開けるときは、ほんの少しで大丈夫。猫は、頭一つ分の幅があれば、行き来できると言われます。
2-3. 猫優先の窓際
窓際は、冬は暖かく過ごせる場所として、夏は風通しの良い場所として猫のお気に入りの場所です。
風通しを良くするために、2か所以上開放してあげましょう。
朝目覚めたら、ベランダの扉や出窓を開けて風を入れ、猫にも外の匂いや空気を感じさせてあげましょう。


猫は好奇心旺盛です。代わり映えしない部屋の中の景色より、風や、風に揺れる木々、虫の動きにも敏感に反応します。
特別なことは不要ですが、もし、ベランダの下の部分が猫目線でふさがっているようなら、椅子や踏み台を置いたり、キャットタワーから遠くまで見渡せるようにレイアウトしてあげると猫も生き生きとします。
2-4. 休憩場所
飼い主と一緒にいることができるメインルームには、休憩場所も設置してあげましょう。
猫は、気まぐれ。隠れてゆっくり休みたいと思うこともあれば、飼い主や家族のそばで休みたいと思うこともあります。
最も簡易的に休憩場所を作るのであれば、浅めの段ボールや洗面器、カゴを利用する方法があります。中にタオルを敷いてあげれば、即席の簡易ベッドです。
とはいえ、いつまでも段ボールベッドを使うのは見栄えもいまいち、と考えるう飼い主さんなら、フロア設置のハンモックや猫ベッドを準備しましょう。
なにより猫部屋のレイアウトを自由に考えることができますし、猫ハンモックやベッドのさまざまな素材、デザインからお好みのタイプを選ぶことができます。
猫と狭い部屋を共有し、これ以上ものを増やすことができない場合は、既存の猫家具や家具を工夫して休憩場所を作ってみてはいかがでしょうか。
子猫を迎えたとき、ケージを準備しているのであれば、ケージの中にハンモックを設置するのも省スペースで猫部屋を充実させる方法です。
これからキャットタワーの購入を考えていたのであれば、ベッドやハンモック付きのキャットタワーも選択肢になります。
2-5. プレイスペース(遊び場)の確保
プレイスペースは、飼い主と一緒に遊ぶためのスペース。親元を離れた子猫は、飼い主と一緒に遊ぶ時間が楽しみのひとつ。
猫と遊ぶために必ずしも広い場所が必要という訳ではありません。
とはいえ、ある程度のオープンスペースを作ってあげると、猫も心おきなく動き回ることができ、怪我をするリスクも下がります。
遊ぶ前に、周囲に割れやすいインテリアがないことを確認しましょう。
・遊ぶ時間を割く
ハード面の環境を整えてても、十分ということではありません。猫部屋に必要なのは、猫が楽しめる環境と飼い主の愛情です。遊び場所を作ってあげたら、遊び時間も是非作ってくださいね。

猫の性格はツンデレですが、子猫を迎えたばかりの時期に遊んであげないと、猫は、「自分のパートナーではない」と思い込んでしまいます。
猫と住み始めたら早い段階で絆を深めましょう。
飼い主が一緒に遊べる猫じゃらしは、猫にとって狩猟のシミュレーション。食事に困らなくなった室内猫が狩猟本能のDNAを覚醒し、ストレスを発散するのに役立つアイテムです。
2-6. 快適な温度設定
犬の場合、寒さに強く、暑さに弱いとよく言われますが、猫の場合は、快適に感じる気温や湿度は人とほぼ同じです。
むしろ、猫は、私たちが我慢をしてエアコンを入れるのをためらうと、暑く感じたり、寒く感じたりすると思いましょう。
ご自身が、エアコンを頻繁に使用しない場合、猫用として、夏は冷感シート、冬は毛布やホットカーペットなどを準備することをお勧めします。
猫は自分で居心地の良い場所を探し回りますので、あったかシートやひんやりシートを置いておくと、自分から移動して休むようになります。
3. 飼い主目線での猫部屋
いままで猫目線で猫の部屋作りを見てきましたが、飼い主目線で猫部屋を見てみましょう。
猫のいる部屋では「ニオイ」「抜け毛」「キズ」対策、そして「脱走防止」対策が必要です。可能なら猫を迎える前に対策しておきましょう。
3-1. 猫トイレのニオイ対策
猫のニオイの大部分はトイレから。猫のおしっこは、犬とは比較にならないほど強烈。猫トイレの臭いを防ぐことが部屋のニオイを抑えることに繋がります。
・ウンチ、おしっこの始末は「可及的速やかに」が基本
排泄物はそのままにしておくとニオイが部屋中に拡散します。猫が用を足したことに気づいたらすぐに始末し、ニオイを隔離、閉じ込めましょう。
・トイレの砂は、消臭効果のある猫砂を利用
植物由来の天然消臭機能や化学反応を利用した猫砂やトイレシートがあり、トイレ直後に気づかなくても消臭効果の砂やおしっこシートが、ニオイの拡散を抑えてくれます
・トイレ構造に気を遣うなら、屋根付き、蓋つきで
トイレを覆うようにカバーがついていれば、それだけでニオイの拡散を抑制することができます。
一方、猫にとってカバー付きのトイレは、内部にニオイがこもりやすくなるため、トイレ環境は悪化傾向に。カバー付きのトイレは、必ず消臭効果のあるシートや猫砂を併用し、内部のニオイを抑える環境にしてあげましょう。
・トイレはファミリールームから離れた場所に
トイレをファミリールームから離して置けば、ニオイを遠ざけて生活することができますが、においがないことでトイレが汚れていることに気づかないことも出てきます。
トイレを離して置いた場合は、定期的に見回り、早めに排泄物を始末しましょう。
1Kなど狭い部屋で猫を飼う場合、猫トイレを置く場所は簡単に見つからないです。ただ、経験からお話しすると、部屋以外の置き場所はトイレではなく(トイレは人ひとりが入れるぎりぎりの設計なので)洗面所が良いかもしれません。
ベランダも選択肢としてありますが、契約上ベランダへペットのトイレを設置するのがNGのお住まいもありますので、まずは確認。脱走対策が不可欠です。
一方、トイレを含め部屋全体の消臭に取り組む方法もあります。
3-2. 部屋全体のニオイ対策
消臭効果のある壁、天井、床材に丸ごとリノベーションするのが効果的です。
とはいえ、ペットを飼い始めるだけでリノベーションとなると大ごとですよね。賃貸の場合、勝手なリノベーションもできません。
・機能性壁紙で消臭


最近では、光触媒を利用した消臭効果のある壁紙が販売されていますので、壁紙を貼り換えることも対策のひとつです。
剥がした後に、跡が残らない壁紙なら、賃貸でも利用できます。
猫トイレ付近の壁だけでも貼り換えると違いますよ。
考え方は、最近増えているアクセントウォールですね。
・観葉植物で消臭
その他の臭い対策として活用されるのは、観葉植物です。
人工の消臭機能付き観葉植物は、種類やサイズが豊富。部屋の雰囲気に合ったものを選ぶことができますし、水やり不要、お手入れも楽なので、多忙な一人暮らしの猫世帯でも気楽に設置できますね。


植物を育てるのが苦手でもインテリアを兼ねて利用できる消臭方法です。
CT触媒の加工を施した消臭機能付き植物は太陽光無しで、消臭効果を24時間発揮します。
陽の当たらない場所に置くことが多い猫トイレの消臭に向いています。
フェイクグリーンは土を使っていないので虫も湧きません。(とはいえ、ほこりを被ると機能が落ちますので、葉っぱを拭くなど、それなりのお手入れは必要ですよ)
最も大切なのは、部屋に臭いを滞留させないこと。普段から風通しの良い部屋を目指しましょう。
3-2. ひっかきキズ対策
猫は爪の状態を整えるために爪とぎをするといわれます。木の柱、テーブルの脚、引っ掛かりのよい布クッション、畳や毛足の長いループカーペットが被害に合いやすいインテリア。
定期的な爪切り
爪とぎは猫の習性なので止めさせることはできません。飼い主が定期的に猫の爪を切る(状態を整えてあげる)ことで被害を少なく食い止めることができます。
爪とぎシート・爪とぎポールの設置

ノラ猫は、気に入った場所を見つけるとその場所で爪とぎをします。
家猫なら快適に爪とぎが出来るものが家具やインテリアであることを認識する前に、爪とぎシートや爪とぎポールを設置しましょう。
お気に入りの爪とぎシートがあれば、家具やインテリアの被害を抑えることができます。
最初の爪とぎだけは、マタタビのなどを置いて近づきやすいようにし、爪とぎできる道具にしてあげます。


3-3. 抜け毛対策
家猫は気温が温かくなる春先と寒くなる秋に換毛期を迎え大量の抜け毛が発生しますが、普段は抜け毛が出ないというわけではありません。
定期的なブラッシング


カーペットやクッション、ソファーなど、家具が抜け毛まみれになることを防ぐためには、毎日のブラッシングが欠かせません。
もともと自分で毛繕いする猫はブラッシングを好む傾向があります。
ブラッシングは、程よい刺激でマッサージの役目も果たしますので、猫は、ブラッシングの気持ちよさを経験すると、櫛やスリッカーを見ただけでブラッシングを要求します。
猫が、ブラッシング用具を出すたびに毛繕いの時間と認識し、寄ってくるようになれば毎日の日課にすることができます。
3-4. 防音・遮音・震動対策
ペット飼うにあたり、階下の住人やお隣への騒音防止のためにカーペットを準備する飼い主さんは多いですよね。
カーペットやラグの効果は防音だけではありません。洋室などで床がフローリングの場合、とても滑りやすい環境。猫の爪で床が傷だらけになるだけではなく、ブレーキの利かない床は猫の腰にも負担になります。
猫トイレのように必ず準備しなければならないものではありませんが、カーペットは様々なメリットがあります。


最近はやりの機能付きカーペットには、防水もの、防汚、抗菌、消臭、保温効果など様々な効果を謳った製品も。
カラフルなカーペットならインテリアとして利用しない手はありません。
敷くだけで猫と暮らす部屋がおしゃれになるラグ・カーペットを取り入れてみてはいかがでしょうか。
タイル式のカーペットなら敷きたい場所、カバーしたい面積を調整して購入することもできます。猫砂が散らかりやすいトイレ付近は汚れやすい場所。タイルカーペットなら、汚れたら、その場所だけ交換や洗濯ができるので経済的です。
3-5. 脱走防止対策
最後に、忘れてならないのは、脱走防止対策です。
窓やベランダの扉には網戸はありますか?猫と一緒に住むようになったら脱走防止対策を抜かりなく実施してくださいね。

持ち家でなければ、網戸を取り付けるためには、大家さんやマンション管理組合からの許可も必要になると思います。
もし、許可をとるのが難しい場合は、脱走防止用ネットを準備しましょう。
突っ張りタイプの脱走防止ネットなら、賃貸でも壁に穴開けることなく設置できますし、建物にキズを付けたくない戸建てやマンションに住んでいる飼い主も利用することができます。
4. 狭い部屋でも大丈夫!猫のための部屋作りで役立つおすすめアイテム
1Kやワンルームなど、狭い部屋でも省スペースで利用できる猫家具や、猫と共有可能なおすすめアイテムをリストアップしました。
4-1. キャットタワー スリム タイプ


・キャットタワー 据え置き タイプ
キャットタワーでもワンルームや1Kに置くならコンパクトタイプが部屋にも馴染編みます。
こちらに紹介するキャットタワーは猫が楽しめるツールが全て付いた「オールインワン」モデル。
通常、別に購入して置き場を検討しなければならないベッドやハンモックも、40cm x 60cmのスペースに凝縮されているのも、うれしいポイント。
結果的にスペースの有効活用につながりますよね。
省スペースの猫タワーを設置する場合は、高さを抑えたモデルを。タワーは、猫が駆け上がるときに最も負荷がかかります。低重心で安定性のあるものなら安心です。
キャットタワーは大型家具で設置した時の存在感があります。コンパクトタイプを選ぶことで部屋に馴染みやすいレイアウトが実現します。
4-2 一人暮らし向き猫ケージ コンパクトタイプ
・コンパクトキャットケージ①


猫用品を揃えるとき、キャットタワーと並んでスペースを必要とするのがケージですよね。
狭いマンションで猫を飼う人にとってもありがたいのは、猫ケージの中でも省スペース型のスリムケージです。
とはいえ、折角キャットケージを購入するのであれば、コンパクトでも猫トイレが収まるサイズを。
トイレがケージ内なら別にスペースを設ける必要がありません。
猫を一部屋で飼う一人暮らしさんにおすすめのタイプです。
最初からハンモックが付いていれば、ベッドも兼用できますね。
・コンパクトケージ②


中には、「オールインワン」のペットケージも。猫ケージ自体のサイズは標準的ですが、キャットタワー、爪とぎハンモックまでケージの中に全部入れた3階建てケージも狭い部屋にお住いの飼い主さんが重宝するモデル。
1階部分が隠れ処になっているので、トイレを入れれば、全てがケージの中に納まるタイプです。
1Kやワンルームなど狭い部屋に住んでいる猫の飼い主さんが、猫のための部屋作りに必要なアイテムを一か所にまとめることができるケージです。
結果的に、猫ちゃんと共存するために猫スペースを最小限に抑えることができる省スペースモデルも要検討ですね。
4-3. 猫路付きラック
この猫家具は、向かって右半分を猫ちゃんの天井までの通り道用に、向かって左を飼い主さんのキャビネットとして使えるようになっています。


飼い主は、食器やスナックを置いたり、グリーンを置いたりして使用することができます。幅は1mですが、奥行きが45cmなので、思ったより前に出る印象。
トイレを中に隠すだけのスペースを取っていますので、棚全体がゆったり構造です。
右下が猫の出入り口。
左側に猫ベッドや猫トイレを置いてプライバシーに配慮した個室として使えます。
結構複雑なキャビネット構造の詳細はウェブサイトを確認してくださいね。
収納スペースが欲しい一人暮らしの飼い主さんにはぴったりのラック。
とはいえ、既に狭い部屋が家具であふれていたら、デッドスペースがありそうなクローゼットの有効活用を考えたほうがいいです。
4-4. 消臭インテリア
猫のトイレの臭いは、猫の飼い主さんの共通の悩みですよね。
特に一人暮らしで猫と1Kやワンルームマンションにお住いの場合は、逃げ場がありません。そこで、考えられるのが、機能性を備えたインテリアです。
ここでは、本文で取り上げなかった機能性付き「カーテン」のご提案です。
・抗菌・消臭・防汚カーテン
DIYの壁紙が大掛かりなリフォームでちょっと一人でするのは大変、と思ったら、カーテンから始めてみては。


カーテンはプライバシーをキープする必需品。
機能性レースカーテンの掛け替えなら簡単!
愛猫も飼い主がいお出かけ中も明るい室内で過ごすことができます。
これを機に消臭機能付きカーテンを設置すれば、部屋のプライバシーを確保しながら消臭もできるようになります。
ただし、猫トイレの消臭にカーテンだけでは役不足。まず猫トイレ自体の消臭機能をアップさせつつ、ほかの消臭対策も併用しましょう。
4-5. コンパクトトイレ
コンパクトな猫トイレなら狭いひと部屋だけで猫を飼う時、省スペースで置くことができるシステムトイレです。


飼い始めにケージを利用する場合、特に子猫なら中にトイレを入れて使いますので、小さい方が便利とも言えます。
猫は、成長するとキック力もついて、猫砂を飛ばすようになります。(子猫が砂を飛ばさない、というわけではありません、苦笑)
あまりにも猫砂が散らかるようなら、サイズ的にも大きく深めのトイレに入れ替えたり、屋根付き(ドーム型やフルカバーとも呼ばれます)、猫砂キャッチャー、猫砂マットとの併用をお部屋の「キープ・クリーン」におすすめします。
1k、ワンルームなど猫を一部屋で飼う場合は、スペースの問題もありますので、場所を取らないコンパクトなものを選んでも全く問題ありません。
猫が成長して、狭くなったら大きなトイレの入れ替えが必須です。
オープンタイプの猫トイレを設置するときには、ニオイが拡散しますので、猫砂は、からなず消臭機能のあるものに!
4-6. 一人暮らし 猫 部屋 レイアウトにも不可欠な爪とぎ
狭い部屋で猫を飼う時も爪とぎシートは不可欠。
賃貸でも持ち家でも、猫を飼ったら無傷ではいられません。苦笑。とはいえ、柱や壁の被害を最小に食い止めるためにも爪とぎは必需品です。
麻紐が巻かれた大型のキャットタワーの支柱が爪とぎなっていれば、気づかせること。
爪とぎを使わせるためには、気づくまでマタタビを仕込んだおもちゃをぶら下げるとよいかもしれません。
一人暮らしで日中働いている飼い主さんなら、留守番はケージの中。
となると、トイレと同様、爪とぎもケージの中に入れることになりますよね。


爪とぎシートもケージのサイズも考えて準備しましょう。
柱やでっぱり部分が特に被害にあいやすい箇所です。
爪とぎの場所を覚えるまでの数カ月間は、ペット用壁保護シート を併用すると引っかき防止になりますよ。
5. まとめ
ワンルームのような狭い部屋もレイアウトや既存の家具の工夫次第で、快適な猫部屋に生まれ変わり、猫の居心地をアップさせます。
猫が部屋で気持ちよく過ごせることで、一緒に住む私たちの居心地も良くなるのであれば、猫のための部屋作りはやったほうが良いですよね。
この記事がこれから猫部屋に改装する皆様のお役に立てれば幸いです。