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猫の早食い防止に最も効果的な方法は?複合的な対策で猫も健康的な食習慣に。

投稿日: カテゴリー しつけ, ペット健康管理

うちの猫は食べるのが超早い!猫の飼い主さんの中には、早食いを心配しつつ放置している方もいますが、猫の早食いは、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。この記事では、猫の早食いの背景から健康リスクに至るまで、餌の一気食いが及ぼす影響について説明します。

さらに、猫の早食いを防ぐための方法やアイディアについてもご提案。
早食い防止に役立つ食事環境の改善、手作り食器よる早食いの予防、さらなる工夫によるペースダウン方法などを詳しく解説。猫が健康的な食事を摂るための手助けが満載です。

猫の早食い習慣は早めに解決!健康的な食習慣を育ててくださいね。

1. 猫の早食いのメカニズムとリスク

1-1. 猫の早食いの背景とメカニズム

猫が食事を急いで食べる背景には、進化的な要因や行動学的な要素が絡み合っているといわれます。まだ野生だった時代の猫は、狩猟生活でした。生き延びるためには、獲物を捕らえたらいち早く栄養を補給する必要性があったこと、仲間と食べるときや食べ物を奪う時により多くの栄養を獲得するため早食いの慣習が身につき、適応してきたとも考えられます。

猫は人に飼われるペットとしても長い歴史があり、餌の心配がいらない生活がずっと続いています。
食事には不自由しない環境で生きているにもかかわらず、早食いの習慣があるのは、野生時代のDNAに起因しているかもしれませんね。

猫 餌 食事 早食いさせない工夫 
栄養バランスの取れた総合栄養食キャットフードは、猫の食事に最適。食いつきが良い餌だからこそ、早食い・一気食いには要注意です。

猫は、視覚的要素より嗅覚を働かせて餌に飛びつくといわれます。

最近のキャットフードは、食いつきをよくするために猫の好きな臭いを強調して製造されていますので、早食いの要因のひとつには、大好物の匂いにそそられる猫ちゃんがいるのかもしれません。

いずれにせよ、早食いは、複合的な要因によって誘発されます。

嗅覚や視覚、多頭飼いなら他の猫の存在、毎日の生活リズムなどが、猫の食事の速度を増加させている可能性も。また、少し難しいお話になりますが、摂食行動をコントロールする食欲調整因子が関係しているという報告もなされています。興味深いですね。

1-2. 早食い猫に付随する健康リスク

早食いは、いうまでもなく健康上のリスクを伴います。一気食いは、猫の消化器系にも過度の負担をかけ、消化不良や嘔吐のリスクを高める可能性があります。また、過剰な速さで食事を摂取することで、腸の状態が適切に調整されないまま食物が進み、消化・吸収に支障をきたすリスクもあります。

さらに、早食いは過食の一因となり、肥満や関連する疾患のリスクを増加させる恐れがあります。適切な速さで食事を摂ることは、栄養の適切な吸収と健康な体重維持に重要です。

これらの健康リスクを理解することで、猫の一気食い、早食いを防止するための適切なアプローチや対策を考えることが重要です。

2. 飼い主さんができる猫の早食い判断方法

猫の胃袋は、よくピンポン玉程度と言われますよね。とても小さい胃袋なので、一度に大量の餌を消化することができません。猫が一気食いで短時間に大量の餌を体内に詰め込むようになると、直ぐに胃袋はキャパオーバーに。その結果、餌が食道に逆流することもあるのです。

猫の早食いでは、次のような結果を招きかねません。

・餌を吐き出す
胃袋がいっぱいになって食道に戻された餌が行き場を無くして吐き戻しが起こる症状です。
ドライフードの場合、胃袋まで到達しないフードは、胃で分解されないため、固型そのままの状態で戻されます。明らかに一気食いからくる症状です。

・咳こむ・むせる
猫が餌を食べるときには空気も一緒に飲み込みます。
すると、ゲップやむせたりする症状も。息つく暇もなく食べているために起こるこのような状況は、早食いが原因です。

・食事中の荒い息使いや食後の呼吸困難
全力疾走で呼吸が苦しくなるのと同様に食事も必要以上に早食いになると呼吸をするのも苦しむようになります。
飼い主さんが愛猫を見て呼吸が苦しそうなら、食事をペースダウンをさせなければなりません。

このような症状は、典型的で食事のスピードが速すぎて胃袋のキャパオーバー時に発生しますので、飼い主さんでも判断が容易ですよね。

その他、休まずかき込むように食事しているようであれば上記の症状が出なくても明らかに早食いが疑われます。

この記事でも、飼い主さんが獣医さんに頼る前にできることを記載していますので、ひどくなる前に早めに対策してくださいね。

3. 猫の餌やり早食い防止のアイディアと方法

猫の早食い防止には、グッズを活用する方法と、餌の与え方を変える方法、環境を変える方法などがあります。ここでは、猫グッズの活用と餌の与え方について解説します。

3-1. 猫の早食い防止皿の効果

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早食い防止の猫皿も選ぶときにはキズが付きにくいセラミック製を。いつも清潔が保てるように洗いやすい構造なら最適です。sources: いいひ@rakuten

猫の食器は様々な用途に対応した機能性食器がたくさんあります。

早食い防止には、猫が少量ずつ食べる工夫が施された早食い防止用食器もあります。

猫食器による早食い防止策は、猫の食習慣を変える最も一般的な方法です。

早食い防止に開発されたフードボウルは内部に障害物や突起を設けることで、あえて食べにくくしているのが特徴。

猫がよりゆっくり食べられるように促す食器です。

餌が突起物に挟まれているため、猫は餌を食べるために手でかき出したり、舌で少しずつ拾うようになるので、一気に大量の餌を食べることができません。

早食い防止皿は、猫の食べるスピードを抑え、自然な食事のリズムになる食習慣を付ける役割を期待することができます。

ゆっくり食べれることで、脳からも満腹の指令が伝わりやすいので、過食も防ぐことができます。

3-2. インタラクティブな猫グッズの活用

猫が一気食いをしないために、知育おもちゃを活用する方法もあります。

知育おもちゃを使用するために飼い主さんは、まず、餌を小分けしカプセルや小箱の中にセット。知育おもちゃにセットされた餌は、場所を変えて収納されるようになります。猫は、おもちゃの中に入ったフードを取り出すためにある程度の努力を必要とするため、食事時間が長くなり、食事の速度が遅くなるという仕組みです。

知育おもちゃは、動きや遊びの要素が猫の興味と一致すると、餌を獲得する行為も楽しむことができ、脳も同時に活性化されるアイテムです。

知育おもちゃがインタラクティブフィーダーと呼ばれる理由もここにあります。猫の興味を引きながら食事をコントロールする効果的な方法です。

猫 知育 おもちゃ 一気食い防止 トリクシー ファンボード
猫の知育おもちゃも食事のペースダウンに効果的。ただし、餌の与え過ぎに注意し計量カップで規定量を給餌しましょう。 sources: amazon.co..jp

とはいえ、知育おもちゃをメインの食事用に使う場合は、難易度にもご注意を。餌をとるのが難しいと、かえってストレスを生じさせることになりかねません。

ストレスからトイレの回数が減り、別の心配も出てきますので、導入したら変わった様子がないかどうかを確認することも忘れないでくださいね。

3-3. 小分割食事の重要性

今までの一回分の餌の量を小分けにして給餌する方法は、猫の早食い防止に非常に有効な方法です。脳が満腹感を得るためにはある程度の時間を要しますので、大量の餌を一度に食べてもすぐに満腹感が得られないことから、結果的に過食や早食いの原因となります。

いかにして脳に満腹感を伝えるか。飼い主さんがすぐ実践できるのは、小分けして餌を与えること。一回の食事、一日の食事を小分割にすることで、脳に満腹の指令が伝わりやすく、猫は、胃に負担が少なく適切な量を適切なペースで摂取することが可能になります。結果的に消化・吸収が効率的になり、健康な体重維持にもつながります。

もう一つは、満腹感を得やすい餌にスイッチすること。餌を購入する際に満腹感が得やすいといわれる食物繊維多めのキャットフードに変えて、さらに小分けするといった複合的な処方もおすすめです。

オールウェル 早 食い 猫 餌 吐き戻し軽減
一気食いの吐き戻しが心配なら、消化を助ける製法で作られたキャットフードを。複合的なアプローチ「小分け給餌」も忘れずに! sources: pet-gardeninglife@rakuten

4. 猫の早食いを防ぐための環境整備

4-1. 食事スペースの分離

猫が食事をするスペースを、複数個所に分けることもおすすめです。

一か所ですべての餌を与えるのではなく、複数個所に猫の食事皿を設置。例えば、早食い防止皿と通常の皿を利用して、まず半分の量を猫の早食い防止皿に、そのお皿に集中している間に、時間差で通常の餌皿に半量を盛り、ふた皿体制で給餌する方法です。

ポイントは、普通の猫食器と早食い防止食器を併用する点。
早食い防止皿のみではストレスがかかり過ぎて、トイレ回数の減少や抜け毛の症状が現れることがあります。神経過敏な猫は、一気食いをやめさせるためのお皿でストレスになりかねません。
食事環境を変えるときには、飼い猫の様子をよく観察してくださいね。

4-2. 定期的な食事時間の設定

ことのほか重要でありながら飼い主さんが気にしないのは、一日の生活リズムです。

生活リズムを整えて決まった時間に食事を与えることは、猫の脳にミールタイムを記憶させることになり、早食い防止に効果があります。(一方で、猫が食事の時間を覚えるようになるので、餌の催促が来ることもあります。笑)

猫 多頭飼い 食事 も 各自の 猫皿 で 早食い防止
多頭飼いの飼い主さんは、猫ちゃんに専用ご飯皿を準備することも大切!餌の奪い合いを無くし早食いを抑制、同時にストレスも軽減されますね。

今の食事の何時間後にまた食事時間を迎えることが脳にインプットされると、ゆっくり食事するようになるのは食事のタイミングを予測しやすく安心するからかもしれません。最初におすすめしたような早食い防止の食器を使用しないため、猫もストレスになりません。

ストレスにならない分、穏やかな早食い防止策ともいえますし、猫が次の餌の時間を覚えてくれないと、早食い阻止効果が薄いかもしれません。

4-3. 自動餌やり機の活用

昼間留守にしているご家庭では利用している方も多い自動餌やり機。飼い主さんの手を煩わせることなく一気食いを防ぐ方法として猫自動餌やり器(オートフィーダー)を早食い防止に役立てることができます。通常の自動えさやり器なら一日4,5回自動給餌設定が可能。機種によっては10回以上できる自動餌やり器もあります。

自動給餌器を猫の早食い防止に活用する場合は、一回のえさの量を少なくし、今までの1回分をタイマー設定で2回に分ける等、小出しに餌を与える設定が鍵です。

猫 自動 給餌器 餌やり機 おすすめ
肥満対策や早食い防止には、一回分の餌をインターバルを設けながら2回~3回に小分けできる猫の自動給餌器がおすすめ。sources: havisele@rakuten

朝晩を飼い主さんが小分けすれば、昼間の餌やりを小分けにするだけで済みますので、通常の自動餌やり機(一日4~5回設定)でも対応可能。早食いの癖は治りにくいですが、一回の食事でも間隔をあけるので脳にも満腹の信号が伝わります。
おねだりが減り、後半の食事は多少ゆっくり食べるようになります。自動餌やり器の新しい活用方法、試してみてはいかがでしょうか。

3番目の方法は、1のように物理的に早食いを防止するわけではありませんが、一気食いは避けられます。

5. その他、猫の早食い防止の処方せん

5-1. 猫のご飯皿高さの調整

ご存じですか?少し高めに猫のフードボウル・ご飯皿を置くことは、猫がより自然な姿勢で食事をすることにつながります。

餌台を使ったり脚の高い食器を使うと、自然にお座りして食事をするようになります。
前足を立ててフードボウルに対して立ち上がるような姿勢で頭を下げて食事をすると、大量に口に詰め込まなくなり自然に食事もペースダウンします。

背骨がまっすぐになるので、観察していても良い姿勢に見えますよ。是非お試しください。

猫 一気食い 防止 姿勢 食器
お座りして餌を食べる姿は、お行儀が良く見えるうえに早食い防止の効果も!

5-2. リラックスできる食事環境

飼い主さんができるその他の早食い防止方法は、猫がリラックスして食事できる環境整備です。

落ち着いて食べることができる環境とは、静かで、外からも邪魔されないような場所であり子猫の時から使用しているケージの中などはその一例です。

ケージで食事する猫
ケージの中は邪魔されず、猫もゆっくりご飯がいただけます。

普段はあまり近づかないエリアの落ち着ける場所、テレビやキッチンなど、騒音から離れた場所に食事の場所を設置してみてください。

猫の性格にもよりますが、ケージの中を食事場所にするのは食事ペースをスローダウンするのに役立つようです。

6. まとめ

猫の早食いを防ぐためには、複合的なアプローチが重要です。適切な食器選びや食事環境の整備、分割食事の導入などが効果的です。また、愛情と安心感を提供することで、猫がリラックスした状態で食事を楽しめる環境を整えましょう。定期的な健康チェックや獣医師との相談も重要です。総合的なケアで、猫の健康的な食事習慣を促進しましょう。

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