一緒に楽しみながら絆を深められる犬の知育玩具は愛犬のしつけにも最適!さらに脳トレ、ストレスの軽減やダイエットなど様々な効果がある用具です。
最近では、スマートに愛犬を育てるための知育玩具が人気ですよね。どのように知育玩具を始めるべきか、さらに、しつけを兼ねた犬のおもちゃの活用方法についても詳しく解説します。
初めての犬のおもちゃについて迷われている方や、子犬の知育玩具ついてもっと知りたい飼い主様向けの内容です。
1. おもちゃのメリット
人のおもちゃも乳幼児用から園児用など様々なレベルがあるように子犬のおもちゃも単純なものから仕掛けが複雑な高難易度のおもちゃまで様々。
おもちゃは、訓練であっても、犬にとってはゲーム感覚。訓練の中で楽しさを取り入れ遊びをリンクさせることで、しつけをしつけと思わせずに自ら進んでマナーの改善を促すことができます。
犬のおもちゃは、ストレスの軽減はもとより、精神的な安定、知力向上タイプによっては俊敏性の強化も可能です。
子犬の頃から飼い主さんの言ったことを正しく理解し人社会に適合するマナーを身に付けることで問題行動を限りなく低下させることができ、犬のおもちゃも社会化育成に役立つ一面もあります。
まずは、おもちゃを使って少しずつ知力を付けていくことが重要です。
- 飼い主さんと一緒に楽しさを共有し、絆を深める
- おもちゃを使い、愛犬のマナーを身に付けさせる
- 食べ物は自分で得るものと自覚させる
- 愛犬が食べ物を得るために自ら策を考える
知育玩具でこのようなステップを踏みながらトレーニングをすれば、より賢く育つようになり、しつけも仕上がっていきます。
1.1 しつけの第一歩
犬のおもちゃで養う知性と道徳規範
「引っ張りっこ」
犬は噛んだ獲物を離さない習性があります。この習性を利用するのが引っ張りっこのゲーム。
「引っ張りっこ」は飼い主さんと犬の絆を深める優れたゲームですが、しつけも可能なことに気付いている飼い主さんはどれだけいるでしょうか。
1-2. 子犬の噛むおもちゃ「引っ張りっこ」を使ったしつけ方
飼い主さんが子犬と一緒に遊ぶ「引っ張りっこ」は、子犬の噛むおもちゃとしても優れたアイテム。
とはいえ、引っ張りっこを子犬のおもちゃとして単に遊びとして終わらせてしまうと、楽しみながらしつけられる機会を逃してしまいます。
是非、引っ張りっこを通じてしつけ方を身に付けてくださいね。
犬のおもちゃ「引っ張りっこ」でのしつけ方
- 「引っ張りっこ」ができるおもちゃを準備したら、まず犬の反応を見ます。
- 引っ張りを見せたときに無反応なら噛んでも良いことを教えこみ、すぐ噛んできたら、おもちゃを後ろに引っ込めて、すぐにゲームを中断させます。
- 引っ張りっこを開始するこの時に、行動を抑制する「ステイ(待て)」「スィット(お座り)」や終了するときの「ドロップ(離せ)」などしつけの言葉を覚えさせ、楽しみながら言葉で行動を制御できるように習慣づけします。
- おやつを上手に使い、指示通り行動出来たらおやつと一緒に「グッジョブ(よし)」と言って褒めると犬も正しいことを認識することができるようになります。
子犬は、歯の生え変わり時期に歯茎に不快感を覚えます。不快感を軽減するためにテーブルの脚や財布、靴、スリッパなど口に入るものはなんでも噛みたがるのです。
そのような子犬の噛み癖に対して、嚙んでもいいもの、ダメなものを学習させるおもちゃが「引っ張りっこ」用のおもちゃです。
ハウス(ケージやサークル、クレート)には、噛んでも良いおもちゃを入れておく、ハウスから出たら飼い主さんが引っ張りっこをしながら愛犬との絆を深める、社会化に必要なアイコンタクトを習得する機会にもなりますね。
1-3. しつけの開始時期
環境省の「改正動物愛護管理法」では、生後56日までの犬猫の販売展示が禁じられています。したがって、法律を守っているブリーダーの方、ペットショップからワンちゃん、猫ちゃんを迎える場合、2カ月を経過しているケースがほとんどかと思います。
2カ月を過ぎたら、子犬もしつけを始める時期になりますので家族との絆を深めるためにも遊びながらしつけを開始しましょう。人社会で問題行動を起こさないためにも、しつけは必要です。
1-4. 子犬の引っ張りっこに最適なおもちゃ
編集部からのおすすめがWestPaw社から販売されている犬用の壊れないおもちゃ「ブーミ」。
ブーミの丈夫さは見た目以上!
プラスチック系の素材でも噛み心地がやわらかで、簡単にひねったり曲がったりする引っ張りっこにはちょうど良いおもちゃです。
柔らかい素材でありながら耐久性にっ優れた「ゾゴフレックス」という新素材を採用。
全体が一体化しているので、かじってもバラバラになりません。
子犬の噛み癖を利用して遊べるおもちゃです。
ブーマは、木や一般のプラスチック素材と異なり、そもそもこわれにくい素材です。
たとえ壊れてもその部分で怪我になりにくいのでだから安心して遊ぶことができます。とはいえ、壊れていることに気づいたら交換するのは犬の噛むおもちゃの鉄則ですよ。
一方で、自然素材を好む飼い主なら「ナチュラルコットンロープ」。犬の噛み心地(歯の食い込み)重視のおもちゃは、歯にしっかり食い込むタイプ。コットン素材ならではの噛み心地!?です。
ただし、製品寿命はブーミに比較したら短いです。
犬の引っ張りっこおもちゃは、子犬にとって歯茎の不快感からくる噛み癖を矯正するのにも役立ちますし、大人の犬にとってもストレスの発散になります。
2. おもちゃのメンテナンス
定期的なおもちゃチェック
引っ張りっこのおもちゃは、犬の噛むおもちゃとしては優秀です。だからこそ、丈夫でしっかり噛むことができるタイプを選びましょう。
硬すぎる素材やすべりやすい素材はストレス解消になりません。
また、愛犬のおもちゃは時々チェックすることをわすれないようにしてくださいね。
ゴム製ならヒビが生じてないか、布は破けてないか、ぬいぐるみの中身は飛び出していないか、紐がちぎれそうになってないか、壊れそうな部分が見つかったら使用を控え、誤って誤飲するようなことがないように確認しましょう。
前項でも説明したように、噛むおもちゃは、子犬の歯の生え変わりからくる歯茎の不快感のイライラを解消します。
この噛み癖を上手に利用しながらしながら次のステップでお勧めしたいのが噛むフードディスペンサー(給餌用のおもちゃ)です。
3. 子犬から開始するフードディスペンサー
3-1. 飼い主さんの手からフードディスペンサーへ
おもちゃには2種類あることは、「犬の給餌用おもちゃと知育おもちゃの違い」で説明しました。
簡単に言うとフードディスペンサー(給餌用)おもちゃは、「転がして・噛んでおやつを手に入れる」、「ニオイでおやつを探す」といった犬の持つ本能だけでおやつを探し当て食事に時間をかけることのできるおもちゃです。
飼い主が自分の手から食べさせてたおやつをフードディスペンサーに変えることで飼い犬でも自分の食べ物を自分で手に入れることを学習します。
この給餌用のおもちゃへの変更が、知育おもちゃへ移行する前のステップです。
飼い主さんが愛犬の脳トレに焦るあまり最初から難易度の高いおもちゃを与えると、遊び方を覚える前に、食べ物を得ることができなくなって犬も欲求不満になりかねません。
イライラして使わなくなってしまえば折角購入したおもちゃも無駄になってしまいますので、まずは、狩猟本能だけでおやつが手に入るようなおもちゃを与えます。
3-2. 初めてのフードディスペンサー「コング」の使用
今まで愛犬におもちゃを買い与えたことがなく、初めて使用する飼い主さんに推薦できるのは、犬の噛むおもちゃともいえるコングです。
犬のおもちゃでは定番の部類なので聞たことのある飼い主さんも多いかもしれません。
コングはゴム製で、子犬の甘噛みから噛む力の強い成犬用まで4段階の硬さとXSからXLまで5段階のサイズを豊富に揃えているので、愛犬のサイズや年齢に合ったものを選択できるのが特徴です。
コングは、そのまま与え犬が噛むことでストレス解消に役立つだけではありません。
おやつを仕込めば、犬が努力して食べ物を得ることを覚える最初のフードディスペンサー(給餌器)おもちゃに!
食べ物を得る方法を学ぶという意味で最初の犬のおもちゃとして最適です。
不規則な動きをする類似のおもちゃがネットや店頭で見つけることができますが、原型はコング。
コングは様々な使い方を提案していることも人気の秘密です。
次の章では、コング購入後の楽しみ方について説明します。
3-3. コングの楽しみ方
コング基本編:おやつディスペンサーとして利用
コングを一般のおやつ用フードディスペンサー(給餌器)としてなかに、おやつを詰め、愛犬が転がしながらこぼれ出たおやつを楽しめるおもちゃです。コロネパン形状のコングは、転がすと不規則に動くため飽きさせることがありません。
コングは、メインのフードディスペンサー以外に、味付きのペーストも販売しており、飼い主さんは自前のおやつ+ペーストで楽しみ方のレパートリーを増やすことができます。
オプション活用編:ペーストを入り口に塗る
犬は匂いに敏感であると同時に味覚では甘味を強く感じる傾向があります。
コングでは、甘みのあるペーストを販売しており、おやつを中に仕込んだ後、ペーストを周りに塗ることで、ねばねばが中のおやつを飛び出させない仕掛けに早変わりします。
もちろんペーストは、そのまま普段の食事やおやつのトッピングにも使えますので、コングを使わない飼い主さんも常備しておいていいかもしれません。
味付きペーストは「ミルククッキー味」や「ピーナツバター味」、「チキン味」なんかもあります。おいしそうですね!
また、嗅覚が鋭い犬は、肉汁を絞り出すようににコングを噛むため、おやつが先になくなってもペーストがなくなるまで楽しませることができます。
オプション応用編:ペーストで入り口をふさぎ凍らせる
コングの中におやつを仕込んだ後、ペーストで穴をふさぎ凍らせると、より長時間甘味を感じ続けさせることができます。
夏なら、冷たい氷をなめさせるのと同じ効果があるので、夏バテ防止効果も!
氷が溶けた後にも「おやつ」が待っているので、笑、犬が退屈することはありませんね。
メインの食事で使うフードボウルの代用
少し大きめのコングに普段の食事を詰めれば、フードディスペンサーとして利用することができますし、ドライとウエットの缶詰と一緒にすれば、出口からこぼれにくくなるのでフード獲得の難易度があがります。
コングの基本動作は、「噛む」「転がす」。
子犬のフードディスペンサーとして使えるだけではありません。
早食いや、大食いの犬なら犬の食器代わりに使う飼い主もいます。継続して使い続けることで、コングはウエイトコントロールにも役立つもおもちゃです。
コングは編集部がフードディスペンサーとして何を使うか迷った際におすすめできる犬のおもちゃです。
早食い防止で使う時は、出にくい食事が反対にストレスになる犬もいます。食器として使う場合は、しばらく犬の様子に注意して使ってくださいね。
3-4. ノーズワークマットについて
早食い、大食いを避けるためのおもちゃとして、ノーズワークマット というのもあります。犬が自然の中で食べ物を見つけるような模擬体験をマットで体現するもので、嗅覚の訓練にもなるものです。
ノーズワークは、大きければ大きいほど範囲が広がるので、室内飼いの犬にとっては良い訓練になります。
とはいえ、犬がマットをなめたり、ドライフードが擦れて崩れると食べかすが残るのが難点。
お洗濯を考えると大きければ大きいほど大変かも。苦笑。
このタイプの犬のおもちゃは、仕立てが得意な飼い主なら手作りできるかもしれませんね。
4. 子犬の知育玩具への移行とレベルアップ方法
フードボウルの代わりに使っていた給餌用おもちゃ(フードディスペンサー)に愛犬が慣れてきたら知育玩具に移行をする段階。
犬用知育玩具は食べ物が収納箱や穴の中に隠された状態になっているため、手に入れるためには知恵を使わなければなりません。
前足でノブを叩いたり、引いたり、スライドしたり、、、。普段は滅多にしない動作を取り入れて食べ物を獲得するようになっているおもちゃが知育おもちゃ(犬用パズルおもちゃ)。です。
4-1. 犬の知育玩具:入門編
子犬用の知育玩具は、飽きさせないこと、すぐに覚えられることが大切なので、使い始める場合は、動きが単純なものから与えるようにします。
始め方:
- 知育玩具に飼い主さんがおやつを入れるところ、お手本として取り出すところをみせてあげてください。
- 今まで一番食いつきの良かったおやつをいれること。最初の犬のおもちゃではとっても重要なポイント!
- 最初は少しだけ見せておく、鍵を外しておく、簡単におやつが手に入るようにしてまずはコツをつかませ自信をつけさせます。
初めての子犬の知育玩具は、どこを触ってもワンパターンの動作でおやつが入手できるものが良く、特定の所作でおやつがゲットできることを学習します。
写真のおもちゃは、スライドタイプの犬用知育玩具。
上下の簡単なスライドでおやつが手に入ることを愛犬に学習させることができるおもちゃです。
子犬用知育玩具の中では易しい部類ですので、初めての知育おもちゃとして最適です。
4-2. 犬の知育玩具:初級編
犬の知育おもちゃも難易度レベルはさまざまです。
入門レベルの動作をマスターしたら、複雑な動きに対応する能力を開発するために少し難易度をあげた犬のおもちゃを準備してみましょう。
子犬の知育玩具でも定評のあるニーナ オットソンは様々なインタラクティブなおもちゃを提供しています。
ニーナ オットソンのパズルゲームのひとつ《ブリック》は、「スライド」、「叩く」、「外す」、さらに「ロックを解除してスライド」させる能力が必要になり、難易度がアップした知育おもちゃです。
海外メーカーの犬のおもちゃなので、知育トイですね。
入門編の知育玩具がクリアできたら初級の知育玩具に挑戦させてみるのも良いかもしれません。
もし、なかなかおやつにたどり着けない場合は、飼い主が取り出し方のお手本を見せてくださいね。
まずは愛犬がおもちゃからフードを手に入れることをマスターすること。
そのあとニーナ・オットソンのレベル2に挑戦させてみるのが良いかもしれません。
4-3. 犬の知育玩具:中級編
ブリックが難易度レベル2ならこちらのニーナ オットソン トリーツ・ゲーム《カジノ》。この犬用知育 玩具はレベル3です。
ロックがかかった引き出しは、「前足で回転」させ、さらに「引っ張る」ことでおやつを手に入れる「カジノ」は、相当な高難度の犬のおもちゃですよ。
チャレンジングな飼い主も一緒に楽しめるだけでなく、マスターできれば愛犬の思考能力の高さにもほれぼれするかもしれませんね。
5. まとめ
子犬の知育玩具は、飼い主さんの見守る中、ゲーム感覚で楽しむものです。
「折角飼ってあげたおもちゃで遊んでくれない。。」と
嘆く飼い主さんもいるかもしれませんが、飽きてしまうのは、ゲームの仕方をマスターしてないからと考えられます。
コツをつかむ前に、いきなり難易度の高いおもちゃを与えても、犬はおやつを手に入れることができずストレスを溜めこむばかりになってしまいます。
場合によっては、おやつを隠すところや取り出すところを見せることも、飼い主さんが一緒に知育玩具を楽しみ、犬にゲームのし方を覚えさせる方法です。
飼い主さんも犬と一緒にスマートになる過程を楽しめるのが犬の知育玩具のメリットです。