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犬猫用滑らないカーペットに必要な防音、防水機能。ペット用カーペットの選び方

投稿日: カテゴリー ライフスタイル, 住まいのアイディア

一方でペットの飼い主がカーペットを敷く目的は、犬猫が走るときに生じる震動防止やキズ防止、粗相に備えた防水、消臭対策、けが防止など。ペット用カーペットはこのような様々な悩みの解決方法です。

では、ペット用カーペットを選ぶときのポイントはどこでしょうか。

この記事では、ペット用カーペットの購入に悩んでいる飼い主向けに選ぶときの注意点や選び方について詳しく説明します。

最後まで読んで今後のペット用カーペット選びに役立ててくださいね。

まずは、ペットカーペットの役割についておさらいです。

1. ペットカーペットの役割

ペットがいると普段の生活でも気になるのが震動ですよね。

震動に悩まされるのは中型犬、大型犬に限ったことではありません。

猫を飼っている家庭でも高い所から飛び降りるときや、物を倒した時の振動は凄まじいもの。
特にマンションなど集合住宅に住んでいる飼い主にとって、ペットの震動は近所迷惑にもなりかねない悩ましい問題です。

ペットのフローリングマットやカーペットは、犬がベッドやソファーから降りるときの防音機能を果たし、震動や騒音をしっかり抑えるアイテムです。

ペット防音マットに厚みがあれば、防音以外にもペットが歩く際に爪で生じる細かい傷からフローリングを守り、和室では爪の引っ掛かりを防止し、畳をしっかり保護することが可能です。

ペットフローリングマットには、飼い主さんの悩みを解決するさまざまな機能が盛り込まれており、犬や猫と一緒に暮らす家族の必需品です。特に犬用カーペットとして販売されているマットは、震動を抑えるためにより厚手に作られています。

1-1. カーペットによる防音効果

犬や猫を飼い始めたらご近所にお住いの方への気配りとして震動や騒音にも気を使わなければなりません。

本来、人が使用するソファーやベッドには犬を乗せないようにしつけが必要なのですが、犬と一緒に住んでいるご家族でもソファー、ベッドに自由に乗り降りできるように育ってしまったケースも多く見られます。

子犬だと思っていた愛犬も成犬になり、気づいた時には、震動も大きくなり急に気になりだした利しますよね。

そんな時に、ペット用カーペットが防音の役割を果たします。

吸音・遮音機能付き足音マット
今お使いのカーペットやラグをペットの防音マットにする簡単な方法が足元マット併用です。sources: pialiving@rakuten

インテリアカーペットも敷くだけで防音効果があります。とはいえ、ペットカーペットは厚めの構造でクッション性が高く防音効果・静音効果がアップします。

ペット用のフローリングマットは、お隣や階下の方へ震動をシャットアウトしペットの防音マットとして活用することができます。

1-2. カーペットによる床の保護

防音と同じぐらい飼い主を悩ませるのが、ペットが走り回るときに付くキズです。

犬や猫がフローリングで生活すると、滑りやすい床で止まるために激しく爪を立てるのでフローリングの表面は傷だらけに。

犬が滑らないためにペットフローリングマットを敷くとキズも震動も防いでくれるわけですね。

和室の畳はフローリングほど滑りませんが、犬や猫にとっては爪の引っ掛かりが良いため、帰って畳が傷みます。

ペットと住むなら、洋室、和室に関わらずフローリング保護用としてカーペットやラグは不可欠なアイテムです。

和室に合うペット用カーペット
和室に敷くならあみあみ柄のカーペットが似合いますよね。い草のカーペットもいいですが、ペットが一緒なら防水カーペットで洗えるのがおすすめです。 sources: swailife@rakuten

さらに、ペットの飼い主として粗相の心配もありますよね。

犬の飼い始めにトイレトレーニングは欠かせませんが、犬がトイレを覚えないうちは、粗相対応は飼い主。

一般のインテリアカーペットは防水機能が付いていたり、付かなかったりします。

トイレトレーニング中の犬と暮らすなら、ペット用のカーペットでしっかり防水機能のあるものを選ぶことをおすすめします。

猫は、トイレの覚えが良いため、最初のしつけをしっかりすれば粗相はしなくなります。

とはいえ、万が一、猫の粗相はにおいが強烈!
床に染みこんだおしっこのにおいはなかなか除去できません。

その点、ペット用カーペットの防水付きを敷いておけば安心ですよね。においもペット防水マットでしっかりブロックできます。

犬も猫も防水機能付きのフローリングマットなら、家の被害を最小限に抑えることができます。

ペットカーペットは、粗相されたときに備えて洗えるものでなければなりません。

粗相に対応するには、犬や猫にカーペットやラグは防水であると同時に洗える素材のカーペットを選びましょう。

タイルカーペットも汚れた部分だけを外してお手入れができるということで、ペットと一緒に住んでいるご家族には人気です。

1-3. カーペットによる滑らない環境

一般の家庭でも廊下はフローリングですが、ファミリールームも畳から床仕様にリノベーションされている住まいが増えていますよね。

犬や猫が滑りやすい環境で生活すると、踏ん張りがきかなくなり余分な力が入って骨や筋肉にも負荷がかかります。

犬の場合、からだが大きい分負荷もかかりますので、犬が滑らないカーペットを敷くことは、老犬になってから腰の病気に悩まされないために必要なアイテムです。

犬が滑らないタイルカーペット
犬が滑らないタイルカーペット。タイルなら汚れた部分だけお洗濯♪カットパイルなら安心! sources: lic-amigo@rakuten

実際、滑りやすい環境で生活している時間が長くなると腰への負担が増し、脱臼の危険性も高まります。

犬や猫が滑らないカーペット環境で暮らすことは、けがを未然に防く手立てに。

滑らないラグはペットに優しいカーペットといえます。

1-4. 有害物質のブロック

ペット用カーペットの滑らない、防水、防音機能と同じように挙げておきたいメリットのひとつが有害物質のブロックです。

私たちが生活するうえで床の臭いが気になることは、滅多にありませんが、床材によって防腐剤や接着剤にホルムアルデヒドが含まれている場合、シックハウスなどの原因になります。

もっと言えば、より床に近いところで生活する嗅覚の鋭いペットは、私たちの何十倍ものニオイを感じています。

つまり、カーペットで床全体を覆うことは、粗相のシミや臭いを予防するだけではなく、床が発生源になるシックハウスの影響を抑制することにもつながります。

一方で、ペット用カーペット本体も、材料にシックハウスの原因になる接着剤などが使われてないものを選びたいところ。

ペット用おしゃれな防音マット
ペットに使うカーペットは滑らない、防音、消臭と言った機能も大切ですが、材料に有害物質が使われてないものを選びたいですよね。 sources: irodori-street@rakuten

ホルムアルデヒド測定の結果を開示しているメーカーもありますし、もし気になる場合は、店舗スタッフの方に確認してみるのがよいでしょう。

ペットカーペットには、飼い主から他人への思いやり、ペットへの気遣い、住居へのいたわりなどを垣間見ることができますが、有害物質のブロックは、いわば、ペットだけではなくご自身に対する気遣いでもあると言えます。

2. ペット用カーペットの選び方7つのポイント

ペット用カーペットの選び方のポイント

ペットのフローリングマットやカーペットは、滑らない、防水、防音 プラス消臭面を意識して選んだほうが良いことは説明した通りです。

さて、ペットフローリングマットを購入する時、事前に押さえておきたいポイントはご存じですか?

ここからは、選び方について説明します。

2-1. お手入れのし易い素材

自然素材のカーペットは毛足が長く滑らない物が多く、クッション性があり防音ラグとして活躍します。
天然素材の肌触りの良さや柔らかさは化学繊維とは比べ物にならないのは明らか。

とはいえ、もし、犬が滑らないためのカーペットとして、ペットの防音マットとして購入を検討しているなら、自然素材のカーペットはもったいない気がします。

というのも、化学繊維のペット用カーペットなら自然素材より丈夫で長持ち。

ペットの防音マットカーペット
ペット用のラグやカーペットは丸洗えるものならいつもきれいな状態で使えますね。フローリングに敷くペットカーペットは滑らない加工がされているものを。 sources: GEKIKAGU@rakuten

カーペット本体の防水・防音・消臭などにも優れている化学繊維のカーペットが多く、デザインやサイズも好みのものが探しやすいかもしれません。

化学繊維のカーペットは、何といっても自然素材に比べて低価格。長く使えるためコスパも魅力です。

ペットにやさしいカーペットなら防音にも優れクッション性もあるためペットの足の負担も軽くなります。

化学繊維ならホットカーペット対応、犬が走っても滑らないノンスリップカーペットもだったりと、天然素材のペットカーペットに比較して、機能性に優れお手入れも簡単です。

2-2. クッション性に優れている

小学校入学前の園児がソファやベッドから飛び降りると大きな振動になるのは、すぐに想像できます。近所迷惑を心配する親が叱ることがあっても、すぐに言うことを聞く子供は稀だったりします。笑。

まして、犬や猫がソファーから飛び降りときに、他人の迷惑を考える、ということはありません。

ペットの防音マット
ペット防音マットでクッション性をアップさせても◎。選ぶなら人が乗っても犬が走っても滑らないカーペットを。 sources: cucan@rakuten

特に、マンションなど集合住宅に住んでいる場合は震動がダイレクトに伝わるためクレームになりやすく、ペット向け防音マットやカーペットで細心の注意を払いたいところです。

クッション性の高い厚手のペット用フローリングマットやカーペットなら、飛び降りたときの震動だけではなく、飛び降りた時の足腰の負担も軽減します。

すでに、一般のインテリアカーペットを使用している場合や、どうしてもペット用フローリングマットにお気に入りのデザインが見つからないといった場合は、震動が直に伝わらないようにカーペットと併用して防音効果の高い足音マットを敷くという選択肢もあります。

2-3. 傷みにくい表面加工(テキスチャー)

ペットカーペット用として適したカットパイル

カーペットには大きく分けて2種類の表面加工があります。ひとつはパイル(表面のもこもこ毛足部分)の先がループ上になっているもの(ループパイル)、もう一つはパイルの先端をカットしてまっすぐに直立した形状になったもの(カットパイル)です。

ペットカーペットはカットパイルを選ぶ
ペットがいる世帯にはカットパイルタイプをおすすめ。ループパイルを選ぶときには、目が細かく詰まっているものを。ループパイルが足腰に浅しいクッションになります。ただし、ループの場合、猫の爪に引っ掛かるリスクは残ります。。

ループ状のパイルは、輪に爪が引っ掛かり、ちぎれ易くなります。特に猫の爪は犬以上にカーブしている三日月型。ループになっていると爪とぎには最適な環境に。カーペットが「どこでも爪とぎ場」になりかねません。

爪の引っ掛かりは猫だけの問題ではありません。ループが大きいと犬の爪も簡単に引っ掛かり、伸びた毛先部分で遊ばれたりしたら見た目も汚くなってしまいます。

いずれにしても、引っ掛かりのよさは、ペットに最適でも人にとっては最悪のパターンです。

ペットカーペットに最適カットパイルカーペット
短毛カットパイルでペットにやさしいカーペット。裏が滑りやすいカーペットは、テーブルやソファーで重石を。または滑り止めマット併用で。sources: auc-icon@rakuten

様々な選択肢から犬や猫のカーペットとして検討する場合、カットパイルのほうが付着したフケや死毛も取りやすく、また爪によるダメージが少ないです。

一方で、表面にプリントされたおしゃれなカーペットも販売されていますよね。

プリントしやすい滑らかな表面のペット用カーペットは防音、防水性にすぐれ粗相をしても下まで染みません。

一見ペットカーペットとしても最適に思えますが、ビニール素材は肉球が滑りやすいので要注意です。

犬や猫が踏ん張り、爪を立てればビニールは簡単に貫通しボロボロになりやすいのも欠点。さらに表面のキズは、カットパイルのようにごまかしも効かないので、笑、おすすめできません。

ペット用は滑らないテキスチャーのカーペットを選ぶ
表面がざらざらしたテキスチャで犬が滑らないカーペット。クッション性があり、犬のけがを防止するものを選びたいですよね。sources: air-rhizome@rakuten

2-4. 防水・はっ水機能カーペット

ペットがいる生活では、予期しない行動にも注意しなければなりませんよね。

飲みかけのドリンクを床にこぼされたり、フローリングや畳であれば、粗相をするとにおいも残ります。

ペットがいればカーペットは防水、はっ水機能付きを
予期せぬ粗相に対応するためにも、ペットカーペットは防水、はっ水機能付きで。sources: 快適生活館@rakuten

となれば、ペット用カーペットは防水・はっ水機能が不可欠。

住環境を守るために敷くペットカーペットが防水仕様ではないと、そのまま湿った場所にカビが生えることにもなりかねません。

ペットカーペットは防水機能のあるもので、飲み物やおしっこが貫通しないものに限ります。

2-5. 犬猫の粗相に備える消臭機能カーペット

犬を飼うと気づきますが、犬が運動するともわっとした脂っぽい汗をかきますよね。

日々の新陳代謝によっても皮脂が分泌され、からだのニオイのもとになると言われています。

飼い主と遊べば、床でゴロゴロ。子犬がトイレを覚えないうちは粗相もしがちです。

これら様々なにおいに対応するために、特に子犬の場合、カーペットは消臭機能付きを強くおすすめします。

犬を飼う世帯のラグは消臭洗えるカーペット
犬と暮らすならカーペットは洗えるものを。毛足の短いカーペットなら扱いやすいですよね。ソファーの前に敷いてペット防音マットとして。 sources: RANRAN@rakuten

汚れやすいという点で犬用のラグ、カーペットを選ぶ際は、消臭も大切ですが、同時に洗える点も重要です。

2-6. 滑らないカーペット

一部のビニールカーペットを除いて一般のインテリアカーペットは起毛しているため表面がザラザラしています。

このザラザラ加工が肉球のストッパーの役割を果たし犬猫が滑らないカーペットになることは説明した通りです。

もう一つの意味として、犬や猫がラグやカーペットの上を走ってもカーペットが移動しない仕様ということで滑らないカーペットというのが本題です。

一般のインテリアカーペットやラグは、裏面の加工なしで仕上げている製品も数多くあります。

畳に敷く場合、カーペットの裏面に滑り止め加工が無くても摩擦が生じるため、フローリングほどズレません。

和室に敷く場合は、◯ 畳というサイズに合わせて購入できるので、裏面の滑り止め加工なしでもペットの滑らないカーペットとして使うことができます。

一方、フローリングなど、表面が滑らかな床の場合、滑り止め加工は不可欠。

犬が滑らないカーペットクッション性を高めて防音効果
敷いたカーペットが滑らない、猫や犬が走っても滑らないカーペットは、ペットのけが防止が目的!クッションプラスでペット用防音マットとしても活躍しますね。 sources: doridori@rakuten

カーペットを敷いて犬猫が飛び乗っても滑らないカーペットにしなければなりません。

特に犬の場合、滑らないカーペットを敷かないと、駆け回る度に簡単に動いてしまい、股関節を使い過ぎて足腰の負担が大きくなります。

カーペットは、どこに敷きますか。

カーペットを畳の上に敷くときは、滑らない機能性は意識しなくても良いかもしれません。

一方で、滑りやすいフローリングに敷く場合は、ペットが乗って滑らないカーペットは欠かせません。

裏面に滑り止めがなければカーペットを敷く場合、滑り止めマット を一緒に使うことも滑らないカーペットにする方法です。

3. カーペットで将来的なコスト負担軽減を

説明したように、カーペットには機能的に多くのメリットがありますが、それ以外にも金銭的なメリットもあると思っています。

飼い主さんにとっては大切な我が家をキズから守るのがカーペット。大げさな表現かもしれませんが、資産を守るともいえます。
賃貸にお住まいでも、キズを最小限に食い止めることで原状復帰の費用を抑えることができますのでカーペットは必需品です。

一方、硬くてクッション性がない、踏ん張りも効かないフローリングは、猫や犬にとって過ごしやすいとは言い難い住環境です。
万が一、足腰に疾患が生じたらペットの医療費は決して安くないです。「転ばぬ先の杖」として、早めにカーペットの準備をおすすめします。

ペットを飼うために事前にカーペットを敷いてあげることは初期投資ですが、飼い主にとっても長い目で見ると出費が少なくて済む選択肢です。

4. まとめ

カーペットは、インテリアの中でも部屋の雰囲気を決める大切なポイント。

だからこそ、色や素材など譲れない部分もあると思います。全ての要件を満たすことができなければ、自分なりに優先順位をつけて、購入前の参考にして下さいね。

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