猫と一緒に暮らすとき、猫が安全に過ごせる環境を整えることはとても重要です。
猫ケージは、猫の行動を制限したい場合や、猫がケガをしないようにするために役立つ猫家具です。
日本では、さまざまなブランドの猫ケージが販売されており、それぞれに特徴があります。今回は、日本で売られている猫ケージのブランドを紹介し、それぞれの特徴や選び方のポイントについて解説します。
1. アイリスオーヤマ猫ケージ
ペットケージの記事では外すことができないブランドが、アイリスオーヤマです。
アイリスオーヤマは、幅広いラインナップで家電から日用品まで揃え、ペット部門も猫ケージだけでなく、ペット用品全般を扱っているメーカーです。そのため、猫の安全性に配慮しつつ、飼い主さんにとっても使いやすい猫ケージが豊富に揃っています。以下に、アイリスオーヤマの猫ケージの特徴と選び方のポイントを紹介します。
アイリスオーヤマ猫ケージの特長
1-1. 業界のスタンダード
アイリスオーヤマの猫ケージは、猫が脱走したり、ケガをしたりすることのないように、セキュリティー面が充実。扉にはダイヤル式やチェーンロックが標準装備、施錠後は、猫がいたずらしにくい仕様です。床面の設計もお手入れのしやすさが重視。軽くて水洗い可能なプラスチック素材採用、デコボコの少ない形状など飼い主さんにとってもうれしい仕様です。
1-2. ライフスタイルに合わせて選べる豊富な種類
猫にとって快適な空間を提供するために、猫ケージは広さや高さにこだわって設計されています。多頭飼いにも対応できる大型サイズのケージをはじめ、アイリスオーヤマは2段、3段、増やせるケージなど、用途に合わせて選ぶ豊富なラインナップが特長です。
アイリスオーヤマの豊富なラインナップでは、どのタイプが良いか迷う方がほとんど。選び方はとしては、猫ケージ3段タイプは2段タイプに比べて、自由度が高く、気分転換がはかれる分ストレスになりにくい一方、高さが180cm程度になるので、部屋でも存在感があります。
1-3. パーツの組み立てが簡単
アイリスオーヤマの猫ケージは、パーツの組み立てが簡単で、道具を使わずに組み立てられます。組み立てが簡単であるということは分解も楽ですので、メンテナンスやクリーニングも便利です。組み立て全工程で、道具を使用せず、はめ込み式、ジョイント式のパーツを採用したのは猫ケージではアイリスオーヤマが最初です。
キャットケージを多数ラインナップしているアイリスオーヤマケージのスペシャルエディションにはここで説明しきれない部分も紹介しています。
2. ボンビアルコン
ボンビアルコンは、犬猫を中心にしたペット用品メーカー。キャットケージもウッドワンというブランド名で販売しています。
ウッドワン サークル キャットの特徴
2-1. 多機能性と拡張性
ボンビアルコンのキャットケージは2段式が基本。アイリスオーヤマの猫ケージ増やせるタイプとは異なり、上に伸ばして拡張するものです。上に拡張するときには、既存のキャットケージの2階部分を一旦取り外し、間に拡張キットを乗せて、2階部分を元に戻して3階建てにします。や、キャットタワーとして使えるタイプ、ホテルとして使えるタイプなど、機能性が高いことが特徴的です。用途に応じて選ぶことができます。
2-2. しっかりした組み上げ
ボンビアルコンのキャットケージもまた付属の留め具で組み立てるので簡単。ただし、底板などは、より安定感を追求しビスでしっかり固定する仕様でです。
棚板は三角形をしておりどちらかと言えば、ハンモックまでのステップとしての役割が高いといえます。
とはいえ、ハンモックはフック式、三角コーナーもピンで簡単に固定して使うようになっており、既定の場所にこだわらず、移動できますので、雰囲気を変えたいときにいつでも変更できます。
3. リッチェル
リッチェルは、富山県にあるペット用品のガーデンやベビー関連製品も販売しているメーカーで猫用キャットケージもラインナップのひとつです。以下に、リッチェルのキャットケージの特徴と選び方のポイントを紹介します。
リッチェル猫ケージの特徴
3-1. デザイン性が高い
リッチェルのブランド「リラックスキャットサークル」のキャットケージは、ブラウンのルーバーパネルとベージュの棚板が特徴的。
シンプルでフローリングだけではなく畳の部屋にも馴染みやすいデザインで、さまざまなインテリアにマッチします。部屋に置くだけで猫ケージの中でおしゃれな家具を選ぶならリッチェルです。
3-2. 目的に合わせた猫ケージ
リッチェルのキャットケージもいくつかタイプがありますが、編集部のおすすめは「お掃除簡単キャットサークル M」、または「バンビーノ キャットサークル」の2択です。
お掃除簡単キャットサークル Mは、1階部分の正面パネルが全開!猫トイレをケージの中に置いても、パネルが全開、トレイもスライド式で取り外すことができ、クリーニングのしやすさはピカイチです。
一方、バンビーノ キャットサークルの特徴は、棚板がたくさんついている点。
なんとその数11枚。標準サイズ、幅広サイズの2種類は、子猫やシニア猫が上り下りしやすいようにステップの間隔を短くしたり、成猫が休むためのベッド置き場や見晴らし台として使ったり、飼い主さんがクリエイティブに棚板を活用することができるのが特徴。
いわば、飼い猫側に立ってバンビーノ キャットサークルをえらぶか、掃除の手軽さを重視してお掃除簡単キャットサークルをえらぶか、といったところでしょうか。笑。
すべてのキャットケージに言えますが、リッチェルの製品末尾にある「M」は猫ケージの3段を意味します。(猫ケージ2段がS、猫ケージ2段のコンパクトタイプがXSの意味)
もちろん、猫ケージ2段モデルもキャットサークルSで販売。部屋のおさまりを良くしたい場合は、選択肢です。
4. ハピネコ
ハピネコは、猫用品を中心に扱う日本のメーカーです。ハピネコの猫ケージには、以下のような特徴があります。
ハピネコキャットケージの特徴
4-1. 組み立てのしやすさ
タンスのゲンから販売されているハピネコの猫ケージ。ラインナップのひとつ木製ケージは、ジャバラ状に折りたたまれた状態から広げて組み立てる簡単組み立ての猫ケージ。「組み立てが楽!」というユーザーの声も納得。
キャットケージも木製になるとここまでおしゃれになる!というのが編集部の感想です。女性の飼い主にも人気の理由です。
4-2. 充実した機能
棚板には、アタッチメントとして麻製の爪とぎが付いており、別に爪とぎを揃える必要がない、フロントパネルとサイドパネル2面に扉がついており、置き場所にも困らない点、3段の猫ケージは全6カ所の扉が使える利便性も備えています。
ハピネコのケージは、キャスターが標準装備なので、お掃除が楽なのも飼い主さんにはうれしいポイントかもしれません。コスパがいいという解釈もできそうです。
ちなみに、爪とぎは、ボロボロになってもオプションで購入できますので安心です。
5. ペティオ
ペット用品メーカーとして、猫ケージをはじめとする様々な商品を展開しています。ペティオのキャットケージには、以下のような特徴があります。
ペティオ猫ケージの特徴
5-1. 子猫からのしつけに対応
ペティオはnecoco(ネココ)というブランドで猫ケージを販売。1段目が汚れ防止用の壁がついている点。
トイレをケージの中にしまえば、壁が砂の飛び散りをガード。子猫がケージの中で生活しながらもきちんとケージの中でトイレのしつけができるようになっています。子猫の時からケージの中で過ごすことに慣れれば、大人になってもケージを嫌がりません。
飼い主さんにとっても部屋を汚しにくい工夫がされている点はポイントが高いです。
5-2. ユニークな多機能ステップ
最大の特長は、ケージでありながら猫が自由に出入りできるねこドア付き。ステップにも縁が付いており、猫が丸くなった時のホールド感をアップさせるます。
さらに棚板ステップは、一般のものと異なり、縁付き仕様。ステップを2枚上下に重ねれば、ドーム型のハウスに早変わり、という離れ業も!
中にタオルやブランケットを敷けば猫ちゃんの落ち着ける心地よい空間になること間違いなしです。
ペティオ猫ケージも3段がおすすめ。3段ケージはこの縁付き多機能ステップが3個同梱。
つまり、3か所にステップやベッドを設ける標準的な使い方だけではなく、1か所はベッド兼ステップとして、もう1か所は2つ合わせてドームハウスとして使うことができます。
ペティオキャットサークルは、3段でも170cmと低めの設計、幅も70cm程度と一般の猫ケージよりスリムでコンパクトな設計です。
6. キャットケージの選び方のポイント
6-1. 猫の体型や性格に合わせて選ぶ
猫の種類、サイズ、性格で、必要なスペースや高さが異なります。
猫ケージを探す場合は、1段から3段までのケージから選ぶのが一般的です。とはいえ、1段はどちらかというと子猫用。猫は上下運動でストレスを解消していますので2段ケージまたは3段ケージをおすすめします。スペースに余裕があれば大きめの猫ケージですね。
ただし、猫ケージが大型の場合、置く場所や部屋全体のインテリアにも影響を与えます。
猫ケージでもスリムおしゃれなものもありますが、まずは猫が自由に移動できる広さを確保するために、猫の体型に合わせたケージの大きさを選ぶようにしましょう。大型猫のケージは、棚板ステップの耐荷重チェックも忘れずに。
キャットケージでも成長に合わせてルーバーパネルが増やせるタイプもあります。猫ケージが拡張できるのは、既存ケージをそのまま利用できる点で、サステナビリティ―に貢献しますね。
6-2. 組み立てやすさに注目する
猫ケージは、組み立てやすさも重要なポイントです。工具を使用ぜずに組み立てられることが一番。プラス、マイナスのドライバー一本で組み立てられることや、サイトに組み立てビデオなどがあれば、分かりやすいかもしれませんね。
6-3. お手入れのしやすさにも着目
猫ケージは日々使用しますので、抜け毛や食べこぼしなどで汚れやすいのが難点です。となれば、常にきれいにするためには掃除がしやすいものを選びましょう。
7. まとめ
各ブランドの特徴について製品ラインナップを紹介しながら比較してきましたいかがでしたか。
それぞれのブランドが独自性を出して差別化を図っていますね。
猫や飼い主さんにとって重要なポイントである安全性、快適性、使いやすさなどに着目して、最適な猫ケージを見つけてくださいね。