さむい冬だけではなく、夏もまた猫ちゃんの心地よく過ごせる猫ベッドは不可欠!
そこで今回ご紹介するのは、猫ベッドで夏冬使えるオールシーズン用です。
おしゃれな猫ベッドも飼い主さんにとっては大切かもしれませんが、猫にとっては居心地ファースト。
この記事では、猫ベッドの選びの基本を簡潔にまとめました。
編集部のおすすめの猫ベッドも取り上げています。どれが愛猫にいいのか悩む飼い主さんが参考にしていただける情報も満載です。
是非最後まで読んでくださいね。
1.猫ベッド・猫用布団の選びの基本
猫は、1日12時間以上、子猫やシニア猫になると20時間以上寝ると言われています。私たち以上に猫にとって寝床は大切なようです。
さて、折角猫ベッドを購入しても使ってくれなかったらがっかりですよね。
そこで、初めて購入する際は、普段の猫の素行や行動パターンを観察しましょう。
猫ベッドのタイプ
猫ベッドには大きく分けて3つのタイプがあります。
- 猫のからだにフィットするハンモックタイプのベッド
- 天井までおおわれているドーム型ベッド
- 囲いのないクッションタイプ
猫ベッドは昼寝の際に猫ちゃんが寝ている場所や寝姿を認識し選んであげると良いですよね。
1-1. 猫ベッド ハンモックタイプ
普段から布団や毛布の上で静かに丸くなって寝ていることが多い場合は、周りが囲まれたベッドがよいでしょう。猫のホールド感がアップするハンモックタイプはおすすめです。
毛布などふかふかな場所で休んでいるときはからだが沈んで背中が毛布に密着した状態です。からだを温めると同時に縁に密着し安心感を確保したい猫ちゃんです。
猫用ハンモックベッドの特集は別記事でも詳しく掲載しています。
1-2. 猫ベッド ドーム型ベッド
ソファーの下やテーブルの下でお昼寝していることが多い場合は、邪魔されずにこもりたい猫ちゃん。静かな場所であると同時に隠れること寝ている間は敵から身を守りたいという野生時代のDNAが強い猫かもしれないですね。
家じゅう探し回ってもどこにも見当たらなく、「脱走」してたら!?と心配になったことがある飼い主さんもいるのではないでしょうか。
普段猫ちゃんの休憩場所が押し入れの奥やクローゼットの中なら、猫も隠れることができ、飼い主さんの目が届くドーム型がイチオシです。
猫ベッドでもおゃれなデザインが多いのは、ドーム型です。
一方、ドーム型猫ベッドは、防風・防寒の役目が強く夏より冬向き。
猫ベッドドーム型をオールシーズン用として選ぶ場合は、通気性があるものを選ぶようにしましょう。
1-3. 猫ベッド クッション タイプ
座布団やブランケットの上で、足を投げ出して横向きにうす目を開けて寝ていたり、お香箱状態で休んでいたりする場合は周りを絶えず気にする好奇心旺盛な猫ちゃんに多いパターンです。
窓やベランダの光が差し込むような場所で外を眺めたり、のんびりくつろぐのが好きな猫ちゃんには、猫ちゃんの視界も良好なフラットなクッションベッドが良いでしょう。
夏冬兼用で使えるタイプが多いのは、猫ベッドの中でもクッションタイプ。
表と裏の生地を異なるタイプで縫製し、オールシーズン使えるように作られていますよ。
2. 猫目線で選ぶベッド
さて、ここからが本題です。
どのタイプがよりリラックスできるかがわかれば、次は、猫ベッドを選ぶ際に考慮すべきポイントについて考えます。
2-1. 最も重要なサイズ選び
猫ベッドを選ぶ際、最も考慮すべき点は言うまでもなくサイズですよね。
もし、猫ちゃんが横向きで足を投げ出してリラックスするタイプなら大きめの猫用クッションがおすすめ。
猫ベッドのサイズで一般的なフラットクッションタイプであれば、頭からおしりまでの体長(A)と足から背中までの体高(B)を計り、そのサイズよりひと周り大きいサイズ(1.2倍)以上が理想です。
フラットな猫のクッションの場合は、大きすぎるということがありません。
もしニャンモナイトスタイルで丸くなって寝ることが多い成猫ちゃんの場合はベッドもハンモック、もしくはドームが最適です。
ハンモックの場合はサイズが小さいと猫がはみ出すので、こちらも余裕をもって選ぶのが正解です。
丸くなった時に、背中のお肉がはみ出さないようにするためには、タテ・ヨコ、それぞれ、頭からおしりまでの体長分の長さ(A)が必要です。
反対にドーム型を選ぶときのサイズは小さ目が◎。丸型ドームなら直径は体長の0.7倍~1.0倍で十分です。
ペット用はお試しがありませんのでサイズ選びは慎重に。
特に、子猫を飼い始めて半年から1年という時期は、ケージの中から外で暮らし始める時期。
飼い主も猫ベッド準備することを考え始めますが、この時期は、ちょうど子猫から成猫になる時期に重なります。
一般的な猫は、半年~1年で成長がとまりますが、メインクーンや、サイベリアン、ラグドールといった大型猫の場合、生まれて2年間はまだ成長期。
猫ベッドのサイズ選びにも注意してくださいね。
猫用ベッドサイズの豆知識:
猫クッション・ハンモック – 大きめを推奨
ドーム型・縁ありベッド – 小さ目を推奨
※サイズは前掲のイラストを参照してくださいね。
2-2. 年齢を考慮する
活発に活動する年齢の猫ちゃんであれば、飼い主さんも様々なタイプから選べますが、一方で、猫ちゃんが老猫の場合は、作りにも気を遣いましょう。
若いときに購入した猫ベッドは長年の使用でパッドが押しつぶされクッション性が悪いこともあります。
潰れてふわふわがなくなってしまった場合は買い替えのタイミングです。
老猫になると若い時よりも睡眠時間も長くなり、1日の4分の3を寝て過ごす猫もいます。
若いときは、猫の寝床も硬さに関して寛容なので、笑、意外と硬めのクッションを好みます。
一方で、老猫向けに買い替えを検討する場合は柔らかめで厚めの中敷きがあるベッドを選ぶようにすると、からだへの負担がやわらぎます。
猫が若かりし頃、ハンモックなど高さのある場所にベッドを設置した場合は、入り口に坂やステップ置きジャンプせずにベッドに入れるようにしてあげましょう。
2-3. 手入れのしやすさ
猫ちゃんと住み始めると抜け毛に悩まされます。
猫ベッドの購入の理由として猫ちゃんの居場所を作ってソファーに抜け毛が付着しないようにすることも目的。
その分ベッドには抜け毛が付着するのです。猫ちゃんが使えば使うほど抜け毛が付着しますので、衛生的に保つためにも定期的なクリーニングが必要です。
望ましい選択肢はクッションが丸洗いできるタイプ、猫の場合は、獣臭が犬ほど付きませんので、カバーを外して洗えるタイプでも十分です。
猫はふかふかの洗い立て洗濯物の上によく乗ります。
猫ベッドも定期的に洗濯してふかふかの状態に戻すと猫ちゃんも喜びますよ。
できればカバーは速乾性のある素材で洗ってもすぐに乾くものを。
もしくはカバーの上に手作りカバーをつけてあげるとお洗濯しても「替え」が準備できますね!
今は、カバーも速乾性のあるポリエステルになっているものが主流。
丸洗いできるものは中綿も水を吸収しないポリエステル綿を使用したものが販売されています。
3. 猫ベッド おすすめ5選
いまでは大手のホームセンターやペット専業メーカーから多くのユニークな猫ベッドを選ぶことができます。
使い心地のよい猫ベッドはほかにも!編集部がおすすめ猫ベッドをご紹介しますので、迷った時の参考にしてくださいね。
①猫のベッド デニムデザイン ペットベッド(ラウンド型) Mサイズ
記事の中で紹介したベッドのほとんどの猫ベッドは、柔らかめのポリエステル綿が充填されています。
こちらに紹介するベッドは中身がウレタン。ウレタンは、固めのベッドが良いという猫飼いさん向けです。
居心地としては、あまり沈まない高反発のソファーベッドで休む感覚かもしれませんね。
この猫用ベッドは、もふもふ過ぎず夏も冬も通年用として使えるところがおすすめの理由です。
デニム地なので、お手入れも楽。
ニャンモナイトスタイルで寝たがる猫ちゃんにとって、ラウンドの縁付きは背中にフィットしておすすめです。
最近の家猫たち、カリカリ食も栄養バランスがしっかりしているためか、育ちが良い子猫も多いです。まだ子猫でも大きめを選ぶのが◎。
②猫のベッド PEPPY ケージ用リバーシブルベッド
猫ケージに設置するベッドと言えばハンモックが一般的ですよね。
こちらは、長さが52センチの猫クッション。標準タイプの猫ケージに合わせたサイズでコンパクトタイプ以外の猫ケージなら置けそうです。
とはいえ、さすがに全種類は把握できませんので、本当に購入するときは、サイズを計って下さいね。
縁がないフラットな構造で、ヨコになってリラックスしたい猫ちゃんにも、カールしてお休みしたい猫ちゃんにも居心地のよい環境を提供します。
幅が25cmのスキニー細長仕様の寝床はなかなかありません。
細い形で本棚のような家具にも設置可能なことが押しの理由です。
猫の通り道になる高い場所にこのベッドを置くと、キャットタワーとは一味違ったお休み処になりそうです。
使い慣れたクッションだからケージを卒業した後も部屋の中で使えますね。
③猫のベッド ラタンサークルベッド necosekai ネコセカイ
やはり猫にラタン製ベッドは似合います。猫ちぐらをイメージするからでしょうか。
日本の夏を快適に過ごす通気性を確保し、冬暖かく過ごす保温性に優れたラタン。
こちらのラウンドシェイプの猫ラタンベッドはクッション付きでより快適さがアップしています。
ジャストフィットの爪とぎも付いていますが、消耗品なので、使うかどうかは迷うところです。苦笑。
外に丸くふくらんだ縁は、ちょうど猫鍋に入るイメージです。
下にクッションを入れると半分程度深さが埋まって(猫が乗ると沈みます。)何ともちょうどいいサイスになります。
ラタン材は、汚れた際もタオルで拭取れ簡単にお手入れすることができますよ。
④猫のベッド チャンキーニットベッド
極太のロープで編んだかわいいラウンドシェイプの猫ベッドです。
おしゃれなあみあみ仕様のこの猫ベッドは、編み方がしっかりしているため、見た目、通気性はありそうですが、そうでもありません。笑。
とはいえ、素材はサラサラ感のある生地で、からだもすっぽり隠れません。
そのため、夏でも気持ちよく休め、冬も程よい保温性をキープする猫ベッドです。
このようなニットタイプの猫ベッドは、縁がへたり易いので、軽くジャンプして入れる高すぎない仕様の方が、かえって縁をつぶさずに使えます。
他の類似ロープニットと比較して正直お値段がちょっと高めですが、大きくて(40cm)しかも軽い(1Kg以下)扱いやすいアイテムです。
この猫ベッドに使用されているロープ素材の詰め物はポリエステル綿。水を吸収しないので洗った後の速乾性も抜群です!
⑤猫のベッド CURVER カーバ ヨーロッパ製 洗える 猫ちぐら
猫ちぐらは、自然素材に限るというご意見もありますが、プラスチック製も捨てがたいです。
パッと見、手編みの籐でできたようなデザインの猫ちぐら、プラスチック樹脂だからこそ洗える猫ちぐらです。
清潔で自然素材にありがちな虫の発生も防ぐことができます。
しかも、単なるプラスチック製ではありません。オランダからやってきたこの猫ちぐらはリサイクルプラスチック材で、最近よく耳にする「サステナブル」アイテムです!
少しでも廃プラスチックを無くす努力が製品に詰まっているので、最新の猫ベッドを紹介する記事には外せませんでした。しかも猫ベッドとしてのおしゃれ感もあります。
もちろん、自然素材の籐やわらが原料の猫ちぐらも土に還る環境にやさしい素材。一方で、廃棄するプラスチックを少しでも減らすことに協力するのも地球環境を考えた消費活動ですよね。
プラスチック製なので、自然素材より丈夫で長持ち!この製品も保温性と通気性を兼ね備えた猫ベッドなのでオールシーズン活躍します。
4. まとめ
今回は、オールシーズン使える猫のベッドを紹介しました。
折角、猫のために夏冬使えるベッドを揃えたはずが使ってもらえない程悲しいことはありません。
使ってもらうには購入した後のベッドの置き場も考えてくださいね。
猫ちゃんがお休みするときにどこで寝ていることが多いでしょうか?いつものお休み場所の近くに置いてあげと、使ってもらいやすいですよ。