犬のトイレトレーニングは、初めて犬を飼う方はもちろん、犬を飼った経験のある飼い主でも簡単なことではないです。
ですので、迎えたばかりの子犬がすぐにトイレを覚えないと言って飼い犬の覚えの悪さを嘆かなくても大丈夫。皆と同じだと思ってください。
とはいえ、このまま迎えた犬がトイレを覚えない状態が続けば、室内で飼うことは不可能。
この記事では、なるべく早くトイレを覚えて終了できるように犬のトレーニング方法を提供します。特に、
・これから犬を迎えるためトイレトレーニングのノウハウを知っておきたい人
・犬がトイレを覚えないため心配な人
・犬のトイレのトレーニングをやり直したい人
など、トイレのしつけに悩む飼い主向けに一日の生活の中で愛犬のトイレトレーニングをする方法を詳しく説明しました。
是非最後まで読んで、参考にしてくださいね。
愛犬がトイレを覚えない、と嘆く前に、トレーニングで最も重要な3つを押さえましょう。
1. トイレのサインを見逃さない
2. トイレを失敗させない、さっとトイレを準備
3. トイレが成功したらご褒美
そして、トイレの場所を意識させ覚えさせる(ここがゴール)
犬にトイレの習得をスピードアップさせるポイントは、トイレの成功体験とご褒美をつなげること。
ご褒美がトイレの場所を覚えさせるきっかけになり継続させることがゴールです。
ここから項目一つひとつについて説明していきます。
犬のトイレしつけは最重要課題のひとつ。
迎えた子犬がトイレトレーニングをしてもなかなか覚えないとため息交じりに思っている飼い主さんも、トレーニングのやり直しを検討する飼い主さんも、この記事を読んで3つのポイントについて確認してみてください。
1. トイレのサインを見逃さない
犬のトイレトレーニングの初歩の初歩は、トイレのサインを見逃さないこと。トイレトレーニングをやり直したい人も、トイレのサイン・仕草を見極めることが必要です。
犬のトイレトレーニングの第一歩は、なるべく長時間犬と一緒に過ごすこと。
とはいえ、一人暮らしや共働き世帯では長く一緒に過ごすことが難しいですよね。
これから犬を飼う予定でいる一人暮らしや共働きのケースでは、最初の時期だけでも長時間犬と過ごすことができるようなるのが理想。
可能なら、集中して休みが取れる時期を見計らって飼い始めることをおすすめします。
さて、
トイレトレーニングとしてそのサインを見逃さないためには、愛犬の仕草を観察しなければなりません。
犬がトイレを覚えないケースでは、仕草に注意を払いきれてないことも要因だからです。
室内で飼っている愛犬を見失しなうと、肝心な仕草も見逃している可能性があります。
子犬のトイレ失敗も観察不足からくることも多く、飼い主さんがトイレの準備に間に合ってないこともよくあるケースです。
犬のトイレトレーニングではケージの中にいるときも注意して仕草チェック、トイレの前触れを把握することが大切です。
トイレのミスを少なくして覚えさせることがトイレトレーニングの効率化。
トイレのサインが分からないとトレーニングが進まないことなります。
トイレトレーニングをやり直しする場合は、生活自体にトレーニングを取り入れ、遊んでいても頭の中でトイレトレーニングを意識し、トイレのサインに気づくことが大切です。
既に一緒に生活している愛犬のトイレトレーニングのやり直しの第一歩も、なるべく長時間犬と一緒に過ごすなかで、今まで気づかなかったトイレのサインを発見することが大切になってきます。
1-1. 突然、遊びをやめてそわそわする。
飼い主さんと一緒に引っ張りっこやボール遊びをしていたら急に止めた、遊んでいたのに、気が散るように集中しなくなった、そわそわし始めたなどがサイン。
一瞬の仕草で気づかないこともあり、ここの見極めが大切です。
この一瞬の仕草を見逃さないようにするためには、頭の隅に絶えず愛犬のトイレトレーニングをしているという意識が必要です。
遊んでいる最中に集中力が欠けるのは、トイレを我慢し始めた時に起こる兆候。
このサインは、飼い主さんと遊びたい気持ち、トイレに行きたい気持ちが交錯している状態なので、仕草に表れにくく、微妙なサインを見逃さないようにすることが大切です。
愛犬のおしっこのしつけをはじめトイレトレーニングをやり直しをする場合は、この仕草の発見が大きな前進につながります。
1-2. 床をクンクン嗅ぎ始める
床を嗅ぎ始めるのは、どこか用を足せる相応しい場所がないかを探している最中。
愛犬がまだトイレを覚えてない時期でも表れやすい仕草で、普通に観察していれば、見つけやすい行動です。
嗅ぎまわっているうちは、犬の頭の中はまだ思考中。ですので、子犬のこの仕草でトイレに連れて行けば失敗を防ぐことができるタイミングです。
トイレトレーニングでトイレを成功させ、ご褒美につなげるチャンス。
特におしっこのしつけができずに犬のトイレトレーニングをやり直している最中なら絶対見逃してはいけない仕草です。
とはいえ、この仕草には、注意点もあります。
嗅ぎまわっている場所が、前に粗相をした場所やその近くのケースだとすれば、排泄物の臭いが床に残っている可能性も考えられるのです。
嗅覚が人より鋭い犬は、私たちが気づかなくても敏感に粗相した後の臭いをかぎ取ることができるため、もしかすると、そこをトイレの場所と勘違いしている可能性が高いです。
犬が迷うことがトイレを覚えない原因かもしれません。
この行動のあとは、付近を拭き掃除しておくと安心。おしっこのニオイがしなくてもしつけ中の愛犬は気づいている可能性もあります。
犬のトイレトレーニングをやり直ししているときに、私たちの感じない微妙なおしっこの臭いを感じ取っていれば、しつけに失敗する可能性もありますので、入念に拭き取りましょう。
不安な場合は、その上にカーペットを敷くことも有効です。
1-3.鼻を床に付けてぐるぐる回る
そもそも犬は、用を足す前に地面に鼻を付けてぐるぐる回る習性があります。
拾い食いの可能性やおやつの匂いが気になるケースもありますが、笑、いずれにしても「ぐるぐる回る」というのは注意すべき行動です。
犬がぐるぐる回るのは、地面を平らに踏み固めて用を足しやすい場所にするため、あるいは、ウンチやおしっこ中、無防備になる犬にとってその場所が安全な場所かどうか、ほかの獣の臭いがその場所についてないかどうかを確認するためと言われます。
トイレトレーニングのやり直しをするうえで、トイレのサインを見極めるわかりやすい仕草です。家でこのような仕草を見たらトイレに行きたがっていることを察してあげましょう。
2. トイレを失敗させないトレーニング5箇条
慣れない場所、新しい飼い主に囲まれ、子犬がトイレを覚えてない初期段階は、犬にとって不安や緊張でいっぱいです。
早めに飼い主との信頼関係を築き、新しい環境に慣れるようにしましょう。
犬を緊張から解放することによって、早い段階で自然な生理現象を期待することができ、犬が精神的にリラックスした状態でトイレトレーニングができることを意味します。
2-1. アクセス制限
犬を迎えたときには、すべての部屋を開放するのではなく、犬が普段生活する部屋でおしっこのしつけをするなど必要なトレーニングを実施してくださいね。
最初から家のすべての部屋に自由に出入りしてしまうと、毎日の生活の中で犬がおしっこしやすい場所を探してしまうことがしつけに悪影響を与え、犬がトイレを覚えない要因にもなります。
一番狭い行動範囲がケージ。その次が、飼い主の手の届く範囲。その次が目の届く範囲です。
いうまでもなく、犬のトイレトレーニングは、決まった部屋で実施することも忘れないでくださいね。
犬のトイレトレーニングをやり直す際も、ほかの部屋に入らないようにブロック。ケージには、シーツを敷いてトイレトレーニングをする部屋に置きます。初心に帰り狭いエリアを設定してトレーニングをはじめましょう。
遊ぶ場所がトイレと離れていると、折角トイレのサインを発見しても間に合わないことも。
トイレの成功体験を継続させるための障害になってしまいます。
くどいようですが、犬のトイレの設置場所は、犬がトイレを覚えない間はケージの中です。
飼い主と遊ぶときもケージの外より中で過ごす時間をメインに。
散歩以外はケージの部屋に限定し、扉を閉めておくようにしましょう。
寝室に入れたり、トイレに着いて来させたりすることは冒険させることを意味し、愛犬がトイレを覚えない一因になります。
2-2. トイレ前の仕草を把握する
ケージは、犬が不自由に感じる場所ですが、飼い主に取っては最もセキュアなロケーション。
飼い主がいない時間は必ずケージに入れるようにします。
飼い主がいる間は、目を離さず、部屋の隅に隠れようとしたら飼い主のそばに引き戻すなど、常に飼い主の手の届く範囲にいさせるようにしましょう。
いたずらや怪我、だけでなく粗相も防ぐことができます。
いつも動きを観察していれば、粗相をしてしまう前にどのようなしぐさがあるかを知ることができますし、失敗を繰り返さず、同じようなしぐさをしたときにすぐにトイレに連れて行くことができます。
代表的なしぐさは前章に記載した通りです。
その他、愛犬の特徴的なしぐさがあれば、観察して覚えておきましょう。
反対に、見失ってしまっては、粗相をしたときにどこでしたのか、その前にどんな行動や仕草をしたか知る術がありません。これでは、愛犬へのおしっこのしつけも進みませんよね。
2-3. トイレの間隔を把握する
犬によって、体質によっも、トイレの間隔はまちまち。迎えた子犬がどれぐらいの間隔で用を足すかを早めに把握することで、効率よくトイレトレーニングを進めることが出きますよ。
「トイレを上手にした後はケージの外に出られる」という思考回路を埋め込むためには、ケージで用を足した後は外に出られるという経験を積むこと。
犬のトイレトレーニングをやり直しするにしても、トイレの間隔を事前に知ることが失敗を減らす有効な手段です。
犬がトイレを覚えないなら、飼い主がトイレの間隔をつかみ犬をタイミングよくトイレに連れて行くことがトレーニングです。
トイレの成功・失敗に関わらず、犬がおしっこ、ウンチをした時間を記録しておくことは、トイレの間隔を把握するおすすめの手法です。
もちろん、機械ではないですし、間隔は体調やその日の水分摂取量などにも関係しますので、記録した通りの間隔にはなりません。
とはいえ、記録によって大まかな間隔が把握できれば、例えば、10分ごとにトイレに連れて行くなど、タイミングを逃さずに犬をトイレに連れて行くことができます。
記録の裏付けがあれば犬のおしっこのしつけもしやすいですよね。
重要なのは、犬がトイレトレーニングで成功体験を積むこと、飼い主はトイレを覚えさせ、犬は所定の場所で用を足したことで手に入れるご褒美です。
2-4. お決まりのパターンを把握する
トイレに行きたくなるタイミングを把握することは、犬のトイレトレーニングの助けになり、成功体験を積む近道。
子犬は、赤ちゃんと同じく生理現象そのままに用を足します。
今、この記事を読んで愛犬のトイレトレーニングをやり直ししようとしている飼い主も、まずはお決まりのパターンを把握しましょう。
起床時:
子犬は、朝起きると必然的に排せつしたくなります。
犬のおしっこのしつけがしやすいタイミングなので、飼い主も、朝起きたら遊ぶ前にトイレを確認してください。
犬のトイレトレーニングをやり直しする場合、犬より少し早めに起床すること。1回目の時間を把握し、トイレの後に散歩に行くなどルーティンワークがしやすくなるので、ぜひ実践してください。
昼寝から目覚めたあと:
生理現象として子犬は昼寝から覚めるとトイに行きたくなります。
遊んでいいる時や遊びが終わった後:
前章でも触れましたが、犬は、遊んでいる最中でも我慢ができなくなるとそわそわします。気が散るような仕草を見たらトイレの兆候です。
遊び終わって、緊張から開放されると急にトイレに行きたくなることもあります。
トイレのタイミングを事前に知り、速やかに犬をトイレに連れて行くことで場所を覚えさせましょう。
2-5 粗相を目撃したら気づきをあたえること
飼い主が、犬のトイレトレーニング中で仕草を把握できてなかったり、仕草を見逃して粗相させてしまうこともあります。
粗相を目撃したら、タオルを持って直ぐトイレに直行。ココがトイレの場所」と教えること。
手を叩くと、犬によっては注意をご自身の方に向けるようになります。
この時の、犬に「何かあったの?」と思わせることが重要。
気づきを与えることは叱ることとは違いますので、間違えないでくださいね。
犬がまだトイレを覚えてない時期だからこそ、ハッと気づかせて、「だめだめ」と言いながらトイレに連れて行き、おしっこ、ウンチのする場所じゃないことを教え込むことが大切。
トイレ以外の場所で粗相したら、犬はおしっこの途中で気が散るような「音」が耳に入ります。
一方、きちんとトイレで用を足せば飼い主も邪魔をせず、犬もリラックスして用を足すことができるようになります。
このように、犬がリラックスできる場所を理解するまで続けることが粗相をしない習慣になります。
バツとしてクレートに閉じ込めたり、鼻を粗相した場所に無理やり押し付けたり、排泄物の匂いを嗅がせることは、トイレのトレーニングとしては絶対NGです!
3. トイレが上手にできたらご褒美を
犬がトイレを覚えないために最初からトイレトレーニングをやり直しするときもモチベーションを与えることを忘れないでくださいね。
トイレが近い仕草をみてケージに連れて行き、そこで用を足すことができるようになったら、褒めること。大袈裟なほうが分かりやすくなって良いですよ。
犬にとって、ある特定の場所で用を足すことがご褒美になると、ご褒美の場所が頭にインプットされていきます。さらにその場所が少しずつ行動に結びついていくのです。
犬は、ご褒美につながることがモチベーション。
思考回路に成功体験が刷り込まれます。
もし、最初のトイレトレーニングにご褒美を取り入れてなければ今回のトレーニングのやり直しでは、是非試してみてください。
また、トイレトレーニングが上手にできて褒める方法は、おやつを出すだけではありません。
子犬がトイレを覚えない間は、ケージの中にいることが多くなりますし、共働きや一人暮らしの場合、必然的にケージでの生活が長くなります。
ケージの外に出して自由を獲得することは、犬にとって大きなご褒美。おやつだけではなく一緒に遊んであげることが、精神的にも大満足のご褒美です。
続いて、犬にトイレをトレーニングさせる、具体的なやり方について説明しますね。
4. 子犬のトイレトレーニング開始方法
実は、トイレのしつけは、犬を家に連れてきたその瞬間から始まります。
新しい環境、見慣れない人といる子犬にとって、初日は緊張の連続、精神的にも不安定な状態。
トイレの間隔が短い子犬は、到着して直ぐに粗相をしてしまうことは、よくあるお話なんです。ですので、賃貸なら、特に気を付けたいアクシデントです。
犬の到着日にはケージはもちろんトイレなど必要なアイテムを整えたうえで迎えましょう。
子犬が到着したらすぐにケージにいれ、ケージの中で面倒を見るのが一般的。
子犬のトイレトレーニングもこの瞬間から始まります。
犬を迎えてまだ日が浅い飼い主で、まだケージを準備していなければすぐに準備することをおすすめします。
まずは、これから犬を迎えようとする方に、まだ間に合う初日の対応について説明します。
既に犬を飼っている方にも参考になる部分もあるかと思います。さらっと説明していますので、よろしければ一緒に読んでください。
4-1. これから子犬を迎えてトイレトレーニングも一緒に生活しながらの飼い主
子犬を迎える初日の対応
1. 家に到着したら、直ぐにケージにいれて、新しいハウスであることを認識させます。
2. 最初のおしっこやウンチまでは時間がかからないと思いますので、最初のトイレがケージ内で終わったら、ケージから出すようにします。
つまり、迎えてすぐに子犬もトイレトレーニング。ケージの外に出て自由になる最初の機会は最初の排せつ後、ということになります。
子犬の場合、一般的には、「月齢+1」時間が我慢できる時間と言われますが体質や体調によってもトイレの間隔が異なります。迎えたばかりの時期は、一般的にトイレの間隔が短く、環境に慣れること、日が経つにつれ体調も落ち着きトイレの間隔がほ徐々に定まってきます。
3. トイレを済ませたらケージから出す、ということを続けると、犬は、トイレの場所=ケージ、トイレが終わる=自由になる、という法則ができあがります。
4. トイレ後、1時間ぐらい遊んだら、またケージに戻しトイレの様子を確認しましょう。
5. 到着したばかりだとすれば、子犬はトイレの使い方も覚えていない状況ですよね。タイミングもわからずトイレの外で粗相をしてしまった場合は、きれいに拭取ってトイレ以外にニオイを残さないようにします。
6. トイレの間隔は、生まれつきの生理現象なので犬によって様々。大まかなトイレ時間を把握するために、1回目から毎回排せつした時間を記録し、トイレ間隔つかみましょう。
排せつメモは、子犬のおしっこ失敗率を下げるためにも大切!おしっこのしつけにはとても役立ちます。
もし、現在、犬のおしっこしつけ中で、まだ排せつメモを取ってない場合は、今日からすぐ始めることをおすすめします。
4-2. 飼っている犬がトイレを覚えないことを心配する飼い主
一方、この記事を読んでいる方の中には既に犬を飼い始めている方もいると思います。
既に犬を飼い始めている方にとっては、トイレトレーニングをやり直しし、学びなおす機会になると思いますので、その方法について説明しますね。
犬がトイレを覚えない、失敗を繰り返す原因の一つに、一緒にいる時間が短いことが挙げられます。
特に共働きや一人暮らし世帯では、犬と一緒に過ごす時間が短い分、おしっこのタイミングやしつけのための仕草を知る機会が減ってしまいます。
犬がまだトイレを覚えてないトレーニング期間中は、少なくとも仕事に出かける3時間前には起床し、一回でも多く愛犬のおしっこのしつけにかかわりたいところです。
夜中の対応については後ほど説明しますが、まず、起床したら、トイレを確認。まだ愛犬が寝ているようなら、起きた後、用を足すケースがほとんどなので、排せつの時間を記録しておきましょう。
トイレのあとは、ケージから出して一緒に遊ぶことが大切。このタイミングで散歩にお出かけすることをおすすめします。
さて、犬のトイレのしつけは、飼い主が不在でも継続しなければなりません。
室内外の犬ではトイレの失敗を無くすために、犬が留守番するときはケージの中に入れて外出することを徹底。飼い主が面倒を見ることができない場合は、おしっこのしつけもできませんのでケージで生活させるようにします。
とはいえ、この飼育方法は、あくまで飼い主の住環境を守る手段であって、トレーニングではありません。
一方、犬にとっては、留守中はケージの中での生活を強いられるので、狭すぎるケージは相応しくありません。
ケージのサイズが小さいと、休憩する近くで排せつしたくないために、犬はケージの中でトイレをしないようになり、自由になった途端ケージの外で粗相してしまうこともあるからです。
犬がトイレを覚えないとケージ生活をさせなければなりません。
狭すぎると我慢して膀胱炎になるリスクも出ますし、トイレトレーニングのためとはいえ、ケージ生活が不可欠なうちは、運動するスペースも考慮し広いケージを準備しましょう。
犬のトイレトレーニングをケージの外で開始する場合、おすすめなのは、トイレシートだけをケージに敷いていた飼い主さんなら、トレー併用でケージの外にセットすること。
トレータイプのトイレなら底面がついていますのでシーツが破けても床やたたみを汚さなくて済みます。さらに、メッシュのカバー付きなら直接シーツに爪が触れないので爪でひっかかれなくて済みますよ。
粗相リスクをできるだけなくすために、まずは、ケージの近くにトイレをセットしましょう。
決まった場所で排せつできるようになれば、トレーを移動しても大丈夫です。
犬のトイレをトレーに替えてトイレトレーニングケージの外に設置できるようになると飼い主にとっても助かることが増えるんです。
例えば、引っ越しをして環境が変わってもきちんと認識してその場所で用を足すようになります。
さらに、旅行などの長距離移動でも持ち運びできるトレーは、犬にとってもいつものトイレ環境で精神的にも落ち着くというメリットも出てきますよ。
5. 在宅中の犬のトイレトレーニングをおさらいしよう
飼い主が在宅中の対応は次の通りです。
1. 排せつした時間を記録し、トイレの間隔を把握します。
2. トイレが間に合わないことで成功体験が積み上がらないのも原因のひとつ。トイレトレーニングのやり直しでは、アクセスも限定し、トイレに2 ~ 3秒で連れていける距離感で一緒に遊ぶようにします。
3. 大まかな排せつの間隔が把握出来たらスマホで撮影しながら遊ぶようにします。分かりにくいトイレのサインを確認するため。
4. 前章でも説明したトイレのサインを見逃さずにトイレに連れて行き、成功体験を重ねるようにします。
5. おしっこやウンチが上手にトイレでできたら、シーツを取り換え、またしばらく自由にしてあげましょう。自由にする場合は、必ず見張るようにしてくださいね。
愛犬のトイレのトレーニングをやり直しする場合でも、ご褒美は繰り返さなければ、なかなか思考回路に焼き付けることができません。
短期間で習得させることは困難なので根気強く継続してくださいね。
6. 普段からおやつを乱発すると、効果が薄れます。愛犬のおしっこ、ウンチのしつけを通してトイレ間隔を把握できるようになったら、30分~1時間前には戻すようにします。
前述しましたが、子犬がトイレを我慢できるのは「月齢+1」ですので覚えてないようなら、参考までに頭にいれておくと良いです。
7. トイレが上手にできたら必ずケージから出して一緒に遊んであげてくださいね。
トイレのあとに犬と遊ぶ時間を作ることは、トイレを覚えていない時期に「トイレを所定の場所ですればご褒美につながる」という思考回路を作り出し、トイレトレーニングをスピードアップする飼育方法です。
ちょっとした外出なら、ケージの中に、おしっこシート、休憩用の毛布やクッション、水、おもちゃを入れておくことがおすすめ。
もし、外出が4時間以上になる共働きや一人暮らし世帯の場合は、一緒に自動餌やり器もセットすれば、不在時の給餌に役に立ちます。
犬がトイレをまだ覚えてない飼い始めの時期、これからトレーニングをするにあたり、すぐ長時間不在時間を作ることは好ましい飼育方法ではありません。
普段家にいる世帯でデメリットを感じることは少ないですが、日中不在の共働き世帯、一人暮らし世帯では、長期の休みが取得できる時に犬を迎えるメリットは特にトイレのしつけで大きな違いがでます。
子犬の場合、一般的には、「月齢+1」時間が我慢できる時間と言われますが、犬種や体質、育った環境によって、トイレの間隔が異なります。
迎えたばかりの時期は、一般的にトイレの間隔が短いのですが、徐々に環境に慣れることで体調も落ち着き、トイレの間隔が定まってきます。
時間が経ち、からだが出来上がってくるとおしっこをからだにためられる量も少しずつ増え、間隔も開いてきます。
子犬と一緒に過ごしながらトイレの間隔を把握し、信頼関係を築いていくことが長期の休みに飼い始める最大のメリットなのです。
6. 夜間のトイレトレーニング
普段家にいる飼い主も、共働きや一人暮らしで日中不在にする飼い主も同じ対応が必要になる夜中のトイレトレーニングについて説明します。
この記事で何度か説明しているように、トイレトレーニングを効果的に進めるためには、子犬の思考回路に「トイレが終わればご褒美、ケージの外に出ることができる」ということがインプットされることが近道。
夜中に一度起床し、シーツの汚れ具合を確認します。
最初からトイレの間隔を知ることは難しいので、最初は、夜中に一回起きてトイレを確認すれば大丈夫。
トイレのおおよその間隔が分かれば、それに合わせて夜中のトイレをチェックするようにし(つまりトイレの間隔に合わせて目覚ましをセットし起きること)、シーツが汚れていたら交換するようにします。
ケージの中で用を足していたことを確認した時、子犬が起きていればトイレをきれいにするタイミングで一旦ケージから出し、少し遊んであげましょう。
その後ケージに戻すことで、子犬の思考回路を固定させるようにします。
夜中の起床は大変ですが、これをすることでトイレトレーニングがより早く進みます。
もちろん、飼い主さんの体調管理が最優先。しんどい場合は、無理に起きなくても大丈夫です。夜中の起床をしなければ子犬がトイレを覚えないということではありません。
ですが、愛犬がトイレを覚えないで困っている飼い主がトレーニングのやり直しをするつもりで検討しているのであれば、効果があるのでおすすめです。
夜中の目覚ましセットも一生続くものではないですしね。
犬のトイレトレーニングが終わるまでの一時的なものですので、チャレンジできる方におすすめの方法です。
7. まとめ
トイレのトレーニングは、犬と飼い主の根くらべです。笑。なるべく長い時間愛犬と接し仕草や行動を観察してみてください。
初期段階で、犬は、ご褒美で飼い主さんに近づきます。飼い主んさんは、犬の習性を理解し愛犬の心に寄り添うことが大切です。
みんな苦労して卒業するんです。少しずつ上達しますので根気よく続けてくださいね。