猫を飼っているなら、ぜひとも用意しておきたいキャットタワー。
飼い猫のライフステージに合わせて、また飼い主さんの住環境に合わせて揃えられる品ぞろえの多さもキャットタワーの中で木製が人気になる理由です。
キャットタワーは猫の運動不足やストレスを解消するうえで、とても役立つアイテムですが、一方でケージ並みに大きな家具です。
となると、なかなかお部屋のレイアウトとの相性や、キャットタワーそのもののデザイン性も気になるところ。
この記事では、インテリアとの親和性の高い木製のキャットタワーをおすすめするにあたり、シチュエーションごとに検討すべき大切なポイントを解説しました。
1.木製キャットタワーの魅力
木製のキャットタワーには、さまざまな魅力が詰まっています。
たとえば、
・とにかくオシャレ
・部屋のレイアウトになじみやすい
・丈夫に作られている
・掃除がしやすい
といった点があり、これは多くの人にとって魅力的なポイントでしょう。
さらに、木製キャットタワーは、デザイン面でも自由度が大きく、様々な素材のキャットタワーの中でもおしゃれなアイテムが多いですよね。
様々なデザインが多いというのは、飼い主の生活に合った猫タワーも見つけやすく選択肢が豊富です。子猫用、シニア猫用、大型猫用、一人住まいなど、様々なシチュエーションに合わせて選べるのが木製のキャットタワーの魅力です。
クセのないカラーリングは、和室から洋室までどんな部屋のレイアウトにもなじむというのも大きなポイント。実用性も備わり、木製ならではの頑丈さもあります。
さらに汚れが浸透しづらいので、掃除やお手入れも簡単になるでしょう。
ここからは編集部が厳選した木製キャットタワーをシチュエーション別にポイント解説します。
・子猫用
・シニア猫用
・多頭飼い環境用
・大型猫用
・ワンルーム・1Kルームなどの賃貸向け
順番に説明します。まずは子猫用から。
1-1. キャットタワー 木製 子猫用
種類が豊富な点もまた、木製のキャットタワーの特徴。様々なみーずに合わせたキャットタワーがありますが、子猫向けのキャットタワーもその一つです。
子猫を飼い始める場合にまず揃えるもののひとつとしてキャットタワーがありますが、どのような点に気を付けて選ぶべきでしょうか。
運動量が多く、活発に活動する子猫。子猫から飼い始める場合、成猫になってもずっと使い続けることを想定しなければなりません。
となると、キャットタワーの子猫向けにおすすめなのは、激しい運動量でも揺れが少ない安定感のあるもの。
幸い、木製のキャットタワーには低重心の床面積の広いものが多く販売されています。中でも、様々な変化が楽しめて、遊びの要素が含まれたキャットタワーは子猫にとっても一大テーマパークになります。
子猫は育ちも早く、1年~1年半後には、成猫になるといわれます。
コンパクトで高さを抑えたキャットタワーであれば、揺れは大きくありませんが、もし高層の猫タワーを検討している場合は、ベース底板の広いものを。いざ設置して、想像以上に揺れが大きい場合は、壁際に動かすなどの対策も忘れずに。
1-2. キャットタワー 木製 シニア猫用
子猫のように活動的ではないシニア猫ですが、やはりより高い場所を好む傾向があります。
とはいえ、キャットタワーの段差が大きくなればシニア猫にとっては、使いにくい猫タワーになってしまいます。シニア猫にとって必要なキャットタワーは上りやすいと同時に降りやすいこと。段差が少ない、あるいはスロープ付きで降りやすく、ゆったり休めるキャットタワーを検討しましょう。
1-3. キャットタワー 木製 多頭飼い用
キャットタワーを多頭飼い用として準備するときには、最低でも飼い猫数と同じ数の隠れ処や見晴らし台のある猫タワーを準備するのが猫想いです。
猫は、犬と異なり群れを成さず一匹で行動するといわれます。それぞれが自分のテリトリーを持つことで、お互いに干渉せずに同居できるというわけです。
猫にとっては、平和な生活になるとはいえ、購入の際に飼い主が検討すべきことはそれだけではありません。
猫がタワーに上るときには、それなりの「負荷」がかかるのは説明した通り。
猫が上で休んでいるときは、揺れが大きくなりがちです。
しっかり揺れを抑えることができる低重心の猫タワーが多頭飼いには必要になります。
多頭飼いの場合は、突っ張りスリムタイプのキャットタワーよりも据え置き木製のキャットタワーが断然おすすめです。
据え置きタイプには、どっしりした低重心のキャットタワーも多く、安定感が増す底板の広い猫タワーを選べば多頭飼い用としても安心です。
1-4. キャットタワー 木製 大型猫用
最近は大型猫を飼うご家庭が増えているということで、キャットタワーでも大型猫用として相応しいのはどのようなタワーが良いのかを解説していきます。
猫タワーを常設するために必要な丈夫さはもちろん、据え置きでも多頭飼いのように安定性も求められるのが大型猫用のキャットタワーです。
とはいえ、大型猫用として検討すべき項目がほかにもあります。
・ステップや見晴らし台のサイズ
大型猫の場合は、からだが大きい分、見晴らし台のサイズには気を配りたいもの。縁付きの場合は、丸くなって楽に休めるサイズ、フチなしの場合はゆったりくつろげる大きめのサイズに設計された猫タワーを。
・耐荷重・耐久性
からだが大きい分だけ体重も重くなる大型猫。特に支柱タイプのキャットツリーには、アームで伸びたハンモックがついていることが多いですよね。
購入したての時期は、しっかりしているハンモックのアームも体重7Kgを超える大型猫が過ごすようになるろ時間の経過とともにアームが曲がってくることがあります。大型猫用は、10Kgの体重、負荷がかかっても簡単に曲がらないキャットツリーがおすすめです。
2. 一人暮らし 1K ワンルーム向け おしゃれな木製キャットタワーのおすすめ
ここまでは、一般的なご家庭で採用するときのガイドラインとして、種類やライフステージに合わせたキャットタワーを紹介してきました。
一方で、約30平米の一人暮らし向けの1Kルームにお住いの飼い主さんがにとって通常サイズの猫タワーは、スペースの問題に悩まされます。
愛猫にもストレスなく過ごしてもらうためには、部屋のサイズに関わらずキャットツリーは必需品。この章では、ワンルームや1Kなどに置きたい飼い主さんだけではなく、キャットツリーをコンパクトにまとめたい飼い主さん向けにいくつかご紹介します。
キャットタワーでもおしゃれなデザインが多い木製なら、フローリングのリビングルームはもちろん和室にも馴染みやすいのが特徴。
キャットタワーでも木製のコンパクトタイプはおすすめのひとつです。
ワンルームや1Kなど、狭いスペースで猫を飼う場合、省スペースで納めることができます。突っ張りタイプは、底板面積を取らないため、直ぐ横に家具を置くことができるなど、限られたスペースを有効活用できます。
とはいえ、突っ張りキャットタワーで考慮すべきは天井の構造です。突っ張りキャットツリーは、天井がしっかりしている、または梁のある場所を選んで設置しないとグラつきます。設置前に、必ず天井の構造を確認してくださいね。
一方で、高さを抑えた木製の猫タワーは、部屋にも馴染みやすい点がメリットです。狭い部屋で高さのあるキャットタワーは目立ちすぎて圧迫感を感じるという飼い主もいます。猫の低層タワマンと言える低めのキャットタワーなら部屋のコーディネートもしやすいといえます。
新しい生活を始める飼い主さんがこれから家具を揃えるなら、猫家具と呼ばれる飼い主さんと兼用のインテリアもおすすめします。
スペースの目安は、パソコンデスク一つ分。
こちらも選ぶときには、本棚のような壁いっぱいの猫家具ではなく、コンパクトなキャビネットタイプなら、主張しすぎず、馴染みやすい家具兼のキャットタワーは1K向けです。
3. 木製キャットタワーの欠点は?
キャットタワー全般に関して、と言えなくもないですが、木製のキャットタワーを購入する前に考慮すべき点もあります。
・キズになりやすい
特に天然木などの木目を生かしたキャットツリーでは、フリースや起毛素材でカバーされたキャットツリーに比較しキズが目立ちやすいのが難点。
木製のメリットは家具調でコーディネートしやすい、おしゃれなキャットタワーが多い反面、ある程度のキズは覚悟してくださいね。
・交換部材がない(ものが多い)
一点ずつ手作りし、中には匠の技を生かした猫タワーもあります。
部材一つひとつを検品して作られている木製キャットタワーですが、シリーズとして販売し、共通部材が豊富なキャットタワーもありあす。
オプションも豊富に用意され、飼い主さんご自身で交換も容易なシリーズものを選ぶか、職人さんによって丈夫に作られた木製キャットタワーを選ぶか。。。
・価格がお高め、苦笑
木の良さが伝わる天然木。天然の樹木を切りだして猫用のキャットタワーを制作している場合、どうしても高くなりますよね。ここは、悩みどころではないでしょうか。
一方、本記事では、MDF製も天然木製も同じ木製として取り上げていますが、天然木にこだわらずリビングにマッチしやすい木製キャットタワーを探している方は、MDFを選ぶのもよいかもしれません。
MDFは本来なら捨ててしまっている間伐材を再利用したものを原料にしていることが多く価格も手ごろなものが多く販売されています。
人工的に固めて板にしているので、均一の強度を保てるのもMDFの利点です。木製キャットタワーでも天然木にこだわらなければ、サステナビリティ―にも貢献するMDFは選択肢です。
4. おしゃれなキャットタワー 木製おすすめアイテム
デザイン重視で選びたい飼い主には、キャットタワーでもおしゃれな木製をおすすめ。天然木を切り出し、削って出来上がった木製タイプ。お値段は集成材よりもお高めですが、比較的価格を抑えた猫タワーもあります。
キャットタワーでも木製は定番商品。大手のアイリスオーヤマも天然木を利用したおしゃれなキャットタワーを販売していますよね。洋室にも和室にも馴染む美しいデザイン。チェックしてみる価値がありそうです。
本文で紹介したスタジアムに似ていますが、あえて木目を強調した猫用のタワマンです。笑。
キャットタワーでも、ジャングルジムのようなタイプなので、猫ちゃんも運動不足になる心配はなさそうですね。
高さ190cm 以上ありかなりの大型ですが、起毛タイプの猫タワーではなく、スタイリッシュでおしゃれなキャットタワーマンションを探している飼い主に人気の猫タワーです。
最後は丸みを帯びたフェミニンなデザインのキャットタワーをご紹介。
キャットタワーの中でもお手入れが簡単なのが木製です。爪とぎの支柱は一般的な麻布ではなく、コットンロープ。
さらに、ベッドに使用されているマテリアルは起毛素材ではないので、ハウスダストが出にくいこともおすすめポイント。この仕様なら部屋全体が埃にならず、住環境がきれいにキープできます。
キャットタワーは大型猫家具のひとつ。慎重に選びたい人には、キャットタワーの要約記事も参考にしてくださいね。
5.まとめ
今回は、木製キャットタワーのあれこれについてご紹介しました。猫タワーの中でも、木製はオシャレで丈夫、そして高性能!控えめなカラーリングなので、お部屋のレイアウトにも合いやすいでしょう。
キャットタワーは様々なサイズ、形状、素材のものが多くどれがライフスタイルに合っているのか迷われる方もたくさんいます。そんな方には、キャットタワーの選び方についても解説した記事がありますので、是非参考にしてくださいね。
ぜひ、おしゃれなキャットタワーでお部屋を彩ってみてください。