犬への負担や飼い主の使いやすさと合わせて、せっかくなら毎日のお散歩が楽しくなるようなおしゃれなリードを使いたいですよね。
とはいえ、リードは様々な種類があり、素材や長さ、太さなどを使い分けることが重要。犬の性格や体型、状況に合わせた最適なリードを使うことで、外でのアクティビティーもより快適になります。
今回はリードの役割や選び方、おすすめのおしゃれな犬のリード10選と関連アイテムをいくつかご紹介します。
1.愛犬のお散歩に必須のリード
まずは、リードの種類と各犬用リードの特性から。
この記事を読むことで、用途に応じた犬用リードおすすめタイプについても理解できるようになります。是非、記事を読みながらおしゃれなリードをチェック、ご自身にとって、そして愛犬にも最適なリードを見つけてください。
犬のリードには主に下記4つの種類があります。
・スタンダードリード
スタンダードリードは、最も基本となるリードです。ナイロンやロープ・革など様々な素材でできており、首輪とリードが繋がっているシンプルな構造をしています。
・伸縮リード(フレキシブルリード)
伸縮リード(フレキシブルリード)とは、その名の通り伸縮機能が付いたリードです。リードは、持ち手部分のリード収納ケースに格納されていて、飼い主が使いたい長さでロックを掛けることができます。
・ハンズフリーリード
肩にななめ掛けしたり腰に巻き付けたりして使うリードで、両手がフリーになるリードです。特に肩の斜め掛けできるリードは、ショルダーリードと呼ばれ、ハンズフリーの代表的なリードです。
・ダブルリード
2本のリードが1つのハーネスと首輪につながっているリードがダブルリードと呼ばれます。それぞれのリードが犬の首に通っているため、力が分散され犬をコントロールしやすいリードです。
・カフェリード
カフェリードというのは、持ち手の側にもバックルやナスカンが付いているリードで、バックルやナスカンが取り外せるので、ドッグカフェや犬同伴可のテラス席でポールやレールに係留しやすくなっています。一般的に1.5mぐらいの短い作りです。
普段の散歩でも短いショートリードとして付かず離れずの距離感でお散歩できます。
短いリードは、小型犬のアイコンタクトのしつけや室内でのトレーニングに活用することができますよ。
・ショック吸収リード
犬が急に引っ張った場合に、ショックを吸収する機能を持っているショックアブソーバー付きリードです。リードの一部がゴムなどのストレッチ素材で構成されているため、犬が急に力強く引っ張った場合でも、からだにダイレクトに負荷がかからない構造です。
では、具体的にどのような状況での利用されるのか、それぞれのリードには利点もありますが、デメリットも。次の章からは、各犬リードの機能性や注意点と一緒におすすめのリードも取り上げます。
2.スタンダードリード
犬用スタンダードリードのメリットとしては、一般的な犬用リードであるため、どのペットショップでも標準アイテムとして入手することができます。ほかのリードと比較しても強度が高く素材や長さで豊富な選択肢があるリードです。
それだけに、スタンダードリードはおしゃれなデザインが多いのも特徴です。
長さが一定であり、犬の行動範囲を制限することから小型犬から大型犬まで犬の体型に合わせて選ぶことができます。
スタンダードリードは、最初に購入するリードで多くの飼い主さんが犬の散歩時に使用するほか、短いリードが多くダイレクトに飼い主さんの指示を伝えるためしつけ時のリードとしても一般的です。幅広い使い方ができるリードと言えます。
一方、スタンダードリードの注意点としては、犬からの刺激もダイレクトに腕に伝わりこと。
犬が引っ張ったときには、手首や腕にも負荷がかかるので、引っ張りをしつけながらコントロールしなければなりません。
・スタンダードリードの適正な長さについて
スタンダードリードは犬を制御しつつ自由に動ける距離をキープする必要があり、長すぎてはいけません。
長さは、小型犬で背丈の1.5倍、中型犬で背丈の1.5~1.8倍、大型犬で2倍を目安にするのが一般的です。(リードを超小型犬に装着する場合、この限りではありませんが、長すぎないこと)
まずは、これらを目安に紐でシミュレーションしてみてくださいね。
3.伸縮リード
犬用伸縮リードの最大の特長はワンタッチでの長さ調節です。
伸縮リードが一つあれば、公園まで散歩しながら移動する場合は短くして使用し、現地ついたら長めにして犬に一定の自由を与えられますので、犬が走りたい場合や周囲を探索したい場合には、荷物も少なく伸縮リードがとっても役立ちます。
巻き戻してケース内に収納するので、保管もしやすく次回の取り付け時も通常のリードのようにほどく手間がありません。
伸縮リードのおしゃれ具合は、リード部分とリードの収納ケース部分にあります。
ただし、メリットがあればデメリットも。伸縮リードは、犬のしつけや訓練には不向きです。
伸縮リードは、伸ばした状態で使用すると可動範囲が広がります。リードがよれてくると、飼い主は咄嗟の犬の行動を制御することが難しく、犬が走ったり突然止まったりすると転倒したりする可能性がありますので要注意です。
伸縮リードはストッパーが機能してロック状態になっています。そのため、誤ってストッパーが解除れるとロックがリリースされる操作ミスが起こる可能性も。
また、リール収納ケースはプラスチック製でかなりの重さがあり、長時間の使用で手首が疲労したり、握力が弱って落としたりする危険もあります。最近は手首に巻くストラップも出ていますので、併用するのもよいかもしれません。
一般的にリードが細めのものが多く、ロックの強度の関係で大型犬や力の強い犬にはあまり向いていないものが多いので選ぶ際は耐荷重などに注意してくださいね。
4.ハンズフリーリード
ハンズフリーリードは文字通り両手が空いて自由になるリード。一般的には腰に巻く仕様と肩から斜め掛けする仕様の2種類あります。
メリットは、ウエストに巻いたり、肩にかけたりすることで、両手を自由に使うことができる点。犬と一緒に散歩しながら水やおやつをあげるときも両手が使えるのは便利です。
また、ハンズフリーリードは腕が疲れないので長時間犬と一緒にジョギングやランニングを楽しめるので運動量も自然に増えます。飼い主さんのカロリー消費に貢献すると思えば、ダイエットにも利点ですね。笑。
大型犬やアジリティー犬など、運動量を確保しなければならない犬には、ピッタリ。大型犬は力もあるので、からだ全体で力を受け止めるなど、犬の力に対して腕の力が弱い飼い主さんにもコントロールしやすいリードです。
ハンズフリーリードのおしゃれと言えばループになってからだと密着する点。いわば、お出かけ時のコーデの一部にもなるので、洋服との相性も考えたいリードです。
ハンズフリーリードのデメリットも押さえておきましょう。ショルダーリードなどのハンズフリーリードは、からだ全体で犬の力を支えるので、楽であることは間違いないのですが、正しい使い方をしないと危険な場合があります。
例えば、ウエストに巻いたまま、犬が突然走り出した場合に、ダッシュ力がある犬の場合は飼い主さんの方が転倒してしまうことも。油断が原因の場合がほとんどですが、思わぬけがにつながることがあります。
また常に手で押さえているスタンダートリードと異なり手の介添えが2次的なコントロールになりリードを正確に制御することができません。ハンズフリーリードは、ある程度犬のしつけがされている場合にのみ使用することが望ましいといえます。
5.ダブルリード
ダブルリードは日本のリードを首輪とハーネス両方に装着。つまり2か所で犬をコントロールするリードします。(二頭引き用のリードもダブルリードと呼ばれますが、今回は、一頭に2本リードをつなぐリードの説明です)
ダブルリードを身に付けた状態で犬が引っ張ると、飼い主側では首輪とハーネス(胴輪)にリードの負荷が分散される一方、犬側では首と胴体の両方に圧がかかり引っ張ったときの首の負担が弱まりますも。2か所にリードがつながっているので、引っ張る力が分散され犬の方向転換や動きをより細かくコントロールできる点がダブルリードのメリットです。ダブルリードは、ぐいぐい引っ張る力の強い犬や大型犬、突発的にパニックになり急にダッシュするような犬には特にメリットが大きいためおすすめです。
万が一、片方のリードが外れてしまってももう片方のリードをつかんで引き戻すことができると思えば、保険のような感覚で安心ですよね。
一方で、ダブルリードのデメリットは扱いが難しい点。ダブルリードを従来型のように手元でリードを2本コントロールする場合、2本のリードを操作する必要があり、初めて使う人には慣れが必要です。超大型犬でなければ、さくらんぼリードと呼ばれる二股リードで手元は1本リードがおすすめです。
ダブルリードは、リード二本分を持ったり二股に分かれていたりすることを踏まえれば、スタンダードリードよりも重くなります。さくらんぼリードも二股部分が長すぎると犬が転回するたびに互いのリードがよれて絡みやすくなります。多機能リードを二股のダブルリードとして使う場合は、セパレート部分の長さに気を付けてくださいね。
ダブルリードは、紐が長くリード自体も目立ちます。となると、首輪なら同系統のもの、犬用ハーネスはシンプルなものやペアで使えるような組み合わせがコーディネートの基本。リードをおしゃれに魅せるおすすめ方法です。
6.カフェリード
犬用カフェリードは、犬をカフェやレストランなどの公共の場所に連れていく際に便利なリード。
カフェリードは一般的に短くして使用しますので、飼い主は犬を自分の近くにキープすることができます。
カラビナやクリップなどしっかりした留め具もあるカフェリードのおすすめ点は、レールへの係留やベルトやウエストにも簡単に着脱できるため、ハンズフリーで他の客や店員に迷惑をかけずに快適に食事や休憩を楽しむことができます。
一か所に長時間とどまって使用することが多く、スタイリッシュなデザインにもこだわっているカフェリード。さまざまな色やパターンのリードが市場にあり、飼い主の好みや犬の個性に合わせて選ぶことができますよ。
カフェリードは犬も飼い主と一緒に楽しい時間を過ごし、外出先での絆を深めることができるのが最大のメリットかもしれません。
とはいえ、一般のリードより短い点はカフェリードのデメリットにもなる点を認識しておきましょう。
短いカフェリードは、犬の移動範囲を制限します。性格的に愛犬の落ち着きが足りないケースや、自由に動き回ることが好きな犬にとって、エネルギーを発散させることができませんので、カフェリードではストレスを感じる可能性も。
自由が利かないと不安に感じる犬もいるので、初めのうちは、注意して観察してくださいね。
反対に、カフェリードを長めにしたままの飼い主さんも時々見かけますが、リードを長い状態で使用していると周囲の人々に迷惑に問題が生じる可能性があります。リードが緩まないように確認することも忘れずに。テーブル近くにポールや係留用ルーバーがないようなテラス席は、係留場所をテーブルや椅子にせずに、飼い主さんのウエストに。
言うまでもなく、ペット同伴可のカフェとなると、人も多く、ほかの犬たちも一緒に食事をする施設。カフェリードは社会化トレーニングが終了し、音や人混みに慣れてからににしてくださいね。
7.ショック吸収リード
ショック吸収リードは、略してショックリードと読んだり、ショックアブソーバーリードと呼ぶお店もあります。
リードを引っ張った際の衝撃を緩和するために、ゴムなどのストレッチ素材が組み込まれ、犬の引っ張りによる肩や腕の衝撃を和らげることができ、飼い主と犬の負担を軽減することができます。
しつけの最中にコマンドを実行する場合にも、ショック吸収リードは犬がリードを引っ張り過ぎることを防止してくれますので、飼い主と犬のコミュニケーションをスムーズに行うことができますよ。
ショック吸収リードは、特に引っ張りが強い犬種や大型犬に向いています。また、ランニングやジョギングなど飼い主が犬と一緒に運動をする際にも、ハンズフリーリードと組み合わせて使用することができます。
一方で、ショック吸収リードのデメリットは、リードを引っ張るときにストレッチ材が反発して伸びるため、犬によっては感触を楽しんでしまうことがある点。意外とよく聞く話で、引っ張り癖につながると厄介です。苦笑。
リードが伸縮することで予測困難な反応を引き起こすことがあります。犬が急に引っ張ったり、突進したりすると、最初のうちはワンクッションはいることで制御を難しくする可能性があります。前もって予想しながらコントロールするには使いこなして早めに慣れておきましょう。
ショック吸収材は、伸びきってしまうとお役御免です。特にショック吸収リードは大型犬や力の強い犬用に使われることが多いので、日々ショック吸収素材のチェックは怠らないようにしてくださいね。
どんなリードにも言えることですが、定期的なお手入れとコンディションチェックは基本中の基本。
首輪やハーネスに取り付ける際には、金具の状態、ロープやテープの傷み具合などを目視で確認です。
8.まとめ
愛犬の安全はもちろん、飼い主としてのマナーを守るためにも犬との外出にリードは必須アイテムです。
おしゃれなリードなら自分用をはじめ、ワンちゃん好きへのプレゼントにも喜ばれそう!
犬種や犬のサイズ・求める用途などをベースにお気に入りのデザインのリードを見つけて、愛犬とのお散歩を楽しんでくださいね。